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「ふたば系ゆっくりいじめ 105 ゆっくりの鬚/コメントログ」 イラストが欲しいね -- 2010-06-18 21 33 58 すごいよマサルさんの話とかするなよ!絶対だぞ! -- 2010-09-06 05 35 26 ↓wwww前振りすぐるwww -- 2010-09-10 19 52 58 人間の腋毛と同じww 自分も前々からゆっくりは匂いに敏感だなって思ってました~(鼻が無いのに、あまあまや死臭を感じるなど) フェロモンが強すぎたのかな?ほとんど麻薬状態じゃないかww -- 2018-01-19 06 50 22
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あんらっき~を乗り越えて 23KB 虐待-普通 観察 自業自得 仲違い 駆除 ツガイ 現代 うんしー jiltukuri 『雪』 それは個人が持つ価値観によって扱いが全く異なる代物。 山に降ればスキー場経営者が喜び、街に積もれば邪魔者扱い。 所有する土地の積雪に対する反応は、年齢を重ねれば重ねるほど拒絶を示す傾向にある。 何故ならば、雪かきという半強制的な苦行が待ち構えているからだ。 これが、中々の重労働。 だが、やらない訳にはいかない。 この雪の量では自動車を道路に出す事もままならないからだ。 「……めんどくさい」 俺はスコップを片手に持ちながら呟く。 目の前には真っ白な銀世界が広がっている。 昨夜、急激な寒波が訪れて、予報もされていない想定外な豪雪注意法が発令された。 だからと言って対策など何も出来るはずも無く、家の中であまり振らないように祈るしか方法は残されていない。 寝る前に祈りを捧げた効果を確かめる為に、俺は軽く純白に輝く雪にスコップを差し込んだ。 積雪量自体は、それ程多くない部類に入る。 だが、スコップの先に感じる氷の感覚が、これから行う雪かきの厄介さを予見しているようだ。 「重っ!?」 俺は雪をひとすくい持ち上げる。 予感的中。 新雪の下には氷の層が出来ていた。 前日の暖かい気温でほどよく溶けていた名残雪。 それが、深夜に訪れた氷点下によって再氷結した為に出来たやっかいな代物。 その厄介者は、ガラスの腰が軽く砕けそうな重量感をこれでもかと主張してくる。 「あーあ、めんどくさい……」 嫌々ながらもスコップを動かす。 この駐車場に積もる雪を排除しなければ車も出せない。 自然が及ぼす変化に文句を言った所で何も状況に変化は訪れる事は無いだろう。 でも、愚痴は自然と口から毀れる物なので、これもやむを得まい事情があるのだ。 「……」 「ゆ?」 「ゆゆ?」 ザラザラザラ。 自動車に被っている雪を地面へと落とす。 「……」 「ここはゆきさんがないよ?」 「とってもゆっくりできそうだよ!」 ザッコザッコザッコ……。 重い重い雪の塊を投げ捨てる。 「……」 「ゆ~ん! とてもきにいったよ!!」 「ゆっくりできそうだね!?」 ペンペンペン。 雪を一箇所に集めて小山を作る。 「……」 『『 ここをゆっくりぷれいすにするよっ!! 』』 ガサガサガサ。 ゆっくり達は、ダンボールを手早く広げてお家を作り上げた後、宣言を完了した。 「うるっせぇええええええええええええっ゛!?」 『『 ゆぅううううううううううううっ゛!? 』』 お兄さんの振り降ろしたスコップの先が、駐車場に無断進入していたまりさの体の端を掠める。 そのままスコップの勢いは衰える事はなく、闖入者の設置してあったダンボールを貫通した。 「あああああああああっ゛!? いのちがけでかちとった、まじざのだんぼーるさんがああああああっ゛!!」 「れいむだぢが、ゆっぐぢふゆごもりするだめの、ゆいいつのきりふだがあああああああああっ゛!?」 まりさ×れいむのお馴染みコンビ。 理想的なプレイスを求めて移動していた野良家族。 やっと辿り付いたかと思いきや、一瞬で大事なダンボールが半壊状態。 泣く理由に十分値する苦難のゆん生と言う茨道を歩いてきたまりさ達。 「どぼじでごんなごどずるのぉおおおおおおおおおっ゛!? べんじょうじろおおおおおおっ゛!! おばがぁあああああああああっ゛!?」 「れいぶのおいじいきのみざんだぢが、ばらっばらになっでるぅうううっ゛!?」 だが、そんな悲惨な目にあってきたまりさ達のゆん命など、お兄さんには関係ないことだった。 駐車場に進入してきて住居を設置した愚か者。 それも、苦労して除雪した部分に我がもの顔で居座ろうとしたのだ。 お兄さんが怒り狂うのも無理はない。 「ごごに、おおあながあいでるううううううっ゛!? せなかがすーすーずるよぉおおおっ゛!! ざむいいいいいいいいいっ゛!?」 「いやああああああっ゛!? ゆっぐぢできないいいいいいっ゛!!」 当然、ゆっくり達もお兄さんの気持ちを推し量る事はなかった。 今後について考えるべき重要な問題点は、ゆっくりプレイスが崩壊寸前に追い詰められた事、唯その一点のみ。 まりさ達の現状は最悪の一言。 持ち込んだ食料も粉々にされて泥と混じり合っている。 今夜を過ごす事さえも不可能に近い緊急事態に追い込まれていた。 「まじざだじのゆっぐりぶれいずに、なんでごどずるのおおおおおおっ゛!?」 「ゆっぐりせずにべんしょうしてねっ!?」 まりさ達は、大声をあげながらお兄さんに迫る。 別に不可解な行動ではない。 プレイス宣言をした後の場所は、何処であろうと自分達のテリトリーだと盲信している。 それは、野良や飼いゆに限定されるべき事項ではなく、ゆっくり達の本能に近い考えとも言える。 つまり、このまりさ達も自分達のゆっくりプレイスに無断進入してきた敵に吼えているのだ。 目の前に立つ人間へ、抗議行動としての考えを揺るがせる事無く、大声で捲くし立てる。 「何で弁償しなければいけないんだよ?」 「まじざのだんぼーるざんごわじだでじょおおおっ゛!? なんで、そんなごどもわがらないのおおおっ゛!!」 「まりさっ!! このにんげんさんは、あたまがかわいそうなんだよっ!?」 互いに侵入者として見据えた対立。 そこには、引くという事を知らない罵り合いが繰り広げられる。 絶対的有利を確信しているゆっくり達は、相手との力量差を計る基本的行動は二の次だ。 まずは、言葉で圧倒する行為を実行する。 「ゆ! そうなの!? それじゃあ、わかりやすくいうよっ!! ゆっくりとりかいしてねっ!? にんげんさんは、だんぼーるさんをこわしたでしょ? ごはんさんもどろどろにしたせきにんをとってね!?」 「ゆゆーっ! とってもわかりやすいよっ!! さすが、まりさだねっ!! ほれなおしちゃうよっ!!」 れいむがまりさを褒め称える。 まりさは頬をピンク色に染めて目尻を下げながら、嬉しそうに体を左右に揺らす。 その二つの塊を見下ろすお兄さんの眼差しは、冬の寒風よりも冷ややかだった。 「ゆんゆ~ん!! あたらしいだんぼーるさんがてにはいるよーっ!!」 「あまあまもってきてね!? たくさんでいいよっ!!」 そんな凍てつく視線に物怖じすることなく要求し続ける、空気の読めない哀れなまりさ達。 いや、逆に空気を読んでいるのかもしれない。 『この家無き子になった不幸を、幸運に変えるチャンスなのかもしれない』 そう頭の中に打算的な思考が一杯に詰まっているとも考えられる。 自分が有利な状況を信じて疑わないまりさ達。 そんな狭い視野で見据えた未来は、当然不幸の入り口しか開かれていない。 空気を読む技量を得る前に、このまりさ達には大事な物が欠けていた。 「いつまでまたせるきなのっ!? まりさおこるよっ!!」 「れいむはおこってるんだよっ!! ぷくーっ!!」 短気なれいむは丸い体に大気を詰め込み、頬の部分が通常の二倍以上に膨れ上がる。 例えて言うなら、食べ物を詰め込んだリスの頬に似ていた。、 しかし、れいむの全身が僅かに膨らんでいる為、風船のような形に近い状態とも言える。 その威嚇の行動は相手を怯ませる効果は皆無。 行為としては、ゆっくり達が思うような成果は望めず、人間達を正反対の行動に走らせる結果となる。 「ゆんやああああああっ゛!! いだいよおおおおおっ゛!!」 膨れたれいむの頬を裂くように、スコップを横に凪いだお兄さん。 風船のように盛り上がっていた肌の部分を容赦なく切り裂き、圧迫されていた勢い良く餡子が流出し始める。 流れ出した黒い餡の水分は多め。 雪の道を歩いて、身体に吸収したのが原因なのだろうか? お汁粉のような緩さをした餡が、半崩壊したダンボールの上に小さな染みを広げていく。 「まじざのはにーがあああっ゛!? どぼじでごんなごどずるのおおおおおおっ゛!!」 「だずげでえええっ゛!! まじざああああああああっ゛!?」 お兄さんから見て、左にまりさ、右にれいむがダンボール内に身体を収めていた。 最初の一撃でまりさの左部分のダンボールを破壊し、二度目の攻撃ではれいむの右側を切り裂いた。 結果、既に水分が浸透してふやけていた小さめのダンボールは、 天井部分を支える機能を失い、地面に向けて垂れ下がった状態になった。 それがまりさ達へと、プレイス崩壊寸前の危機感を悪戯に植え付ける。 「うわああああああっ゛!? まじざのゆっぐりぶれいずがああああああっ゛!!」 「まじざあああっ゛!! べーろべーろじでよおおおっ゛!? ごのままじゃ、あんござんがながれて、れいぶがじんじゃうでじょおおおおおおっ゛!!」 新しいダンボールを要求していたまりさが、古いダンボール崩壊を見ながら泣き叫んでいる。 かなり滑稽な状況に感じるだろうが、この旧プレイスには思い出というものがあるので仕方がない事だった。 このダンボールは勝者の証だったのだ。 雪が降り積もる前の争奪戦で勝ち取った奇跡の素材。 引越しの行く先々で、好奇や嫉妬の視線をその身に受けて優越感に浸っていたまりさ。 それが、目の前で崩れ落ちていく。 まりさは生きてきた全てを失うような悲しみに襲われていた。 当然、深い悲しみで涙を流し続けるまりさに、他の状況へと意思を向ける余裕は無い まりさの隣で騒ぐれいむも、今まさに危機的状況に陥っていた。 頬からの餡子の流出が止まらないのだ。 一刻も早く、ゆっくりの唾液などで傷を塞がなければ、今後の生命活動に暗い影を落としかねない。 れいむは頬を流れる命の源に恐怖を感じていた。 「ゆわああああああっ゛!? かわいいれいぶをだずげでええええええっ゛!!」 その胸の奥から絶え間なく湧き上がってくる絶望に近い感覚は、涙腺を難なく崩壊させる。 顔を左右に振りながら、周囲に透明な雫を振りまくれいむ。 その深い絶望は、れいむのある部分の元栓を決壊させた、 「ゆううううううっ゛!! ゆああああああっ゛!! じんじゃうよおおおっ゛!!」 れいむの下腹部から大量のしーしーが漏れ出す。 漏らしている自覚は全く無い。 右頬の大怪我に一杯一杯のれいむは、身体の調整を維持できない程の錯乱状態になりつつある。 泣き叫ぶまりさとれいむ。 それぞれの悲しみの根源は全く違うものだが、悲痛な感情はどちらも負けてはいない。 「ゆっくりなおってね!! だんぼーるさんゆっくりしていってね!? ゆうううっ゛!! どぼじでなおらだい……? つっツッ!?」 舌を懸命に伸ばし、ダンボールの崩壊を食い止めているまりさ。 足元に水分が流れてくる感触を受けて、その不意打ち気味の衝撃に身体を大きく振動させる。 視線は、小川が流れてくる上流へと自然に向けられる。 そこで見たものは、大事なダンボールの床の部分に豪快なしーしーを染み込ませているれいむの姿。 まりさは悲しみから怒りに変えた後、れいむの丸い体へと突進していく。 「だんぼおぉるざんに、ゆっくりできないことをした、れいぶはじねぇえええっ゛!?」 「ゆぶうううっ゛!? ああぁああっ゛!! ゆがばがああああああっ゛!?」 寄り添うような幅で、仲睦まじく並んでいたまりさ達は、互いに大きく距離を取り始める。 まりさは大事な宝物を汚したれいむに対して、制裁行動の体当たりを行った。 れいむは予想していなかった打撃に抵抗することも出来ず、慣性に身を任せて転がっていく。 ようやく回転が止まった時のれいむの姿は、全身泥だらけの醜い風貌となっていた。 右頬の怪我は悪化の一途を辿り、大量の黒い餡子が駐車場へと流れていく。 れいむの足元は雪解け水でうっすらと水溜りが張っている。 あんよは、先程漏らしたしーしーの影響もあり、既に使い物にならないほど緩んでいた。 無理矢理移動を試みれば、地面に足の部分を残して、胴体とは離れ離れになってしまうだろう。 「どぼじでれいぶをつきとばずのおおおおおおっ゛!? うがあああっ゛!! がわいいれいぶをうらぎっだまじざはじねえええっ゛!!」 口だけは流暢に文句を言い放つれいむ。 しかし、れいむは恐怖で動ける状態ではなかった。 愛するまりさからの体当たり。 それは、確実に殺す為に繰り出された、躊躇など全く感じられない慈悲無き一撃。 れいむは絶望を感じ取っていた。 「れいぶがぴんちだよっ!? このままじゃゆっくりしちゃうよっ!! ゆっくりゆるしてあげるから、たすげでねっ!?」 それでも慈悲を求めずにはいられない。 助けてくれた後は仲直り、これだけ可愛い自分だからきっと捨てるのは惜しいはず。 何も心配はいらないのだと、湧き上がる絶望を押し込める様に、まりさへと救いを求めたれいむ。 「ゆっくりしんでねっ!! れいむはゆっくりできないゆっくりだよっ!!」 れいむのそんな甘い考えは、相方の拒絶と死の宣告で切り捨てられる。 ゆっくり達が、"ゆっくり出来ない固体" と、認識した相手に関してはとても厳しい態度をとる。 それが家族だろうと何だろうと関係ない。 制裁と言うオブラートに包んだ暴力行為で排除行動を行う。 潰した後は見下すのみ。 そこに救済は存在しない。 「ゆうううっ゛!? にんげんざん!! あのげすまじざを……?」 不利と悟ったれいむは人間に助けを求める。 先程、自分勝手に要求をしていた相手に援護を頼む。 愚かなどとは言ってはいけない。 何故ならば、れいむの餡子脳の中にある順位では、遥か下方の部分にあのお兄さんがいるからだ。 そのピラミット型にある優先表の、底辺カースト部分に位置付けられたお兄さん。 お兄さんはれいむ達とは離れた場所で、もくもくと雪かきの作業を進めていた。 「……」 「そんなところにいたのっ!? でも、ゆっくりゆるすよっ!! まじざをせいさいしてねっ!! ゆっ!? そのまえにれいむをたすけてねっ!!」 サクサクサクサク。 大きな雪の塊を横に放り投げるお兄さん。 「はーっ……腰いて」 「どぼじでむじずるのおおおっ゛!!」 「ゆぷぷぷぷ!! にんげんさんはまりさのみかたなんだよっ!!」 完全に無視されたれいむ。 まりさは口を窄めながら、勝ち誇った笑みと言葉を漏らす。 しかし、先程までまりさは、人間に助けを求めたれいむに脅威を感じたみたいだった。 顔面蒼白(のような状態)で震えていたのだ。 人間がれいむの味方をしたらどうしようと、解りやすいほどに焦燥しきっていた。 「ゆふふふふふふっ!!」 それが杞憂となったまりさは喜んだ。 目の前に転がるのは、汚くてゆっくり出来ないれいむ。 勝利は掴んだも同然の様に高笑いを始めた。 「いやあああっ゛!? れいぶの…れいぶのすでぎなあんよざんがあああっ゛!! ゆぎいいいっ゛!? ほっべざんのあんござん、ゆっぐぢどまっでねえええっ゛!! びぃやばあああっ゛!? れいぶじにだぐない……じにだくないよおおおおおおっ゛!!」 れいむは死期を目前にして、最後の抵抗を行う。 訪れる未来は何も変わらないと言う、その無駄な努力に満ちた悪あがきと呼べる行為を。 前後左右に身体を動かす事によって餡子が漏れ出すスピードが早まり、 中身と皮膚が外部に崩れ落ちる結果を齎し、死が予定の時刻より短くなっていく異常事態に気づかない。 全身の痛みは増すばかり。 泣きながら大口を開け悲鳴をあげていた最初の頃とは比べ物にならない激痛が走っている。 現在は硬く歯を食いしばり、瞼はこれ以上広がらない開放を行っていた。 「ゆぎぎぎぎぎぎぎぎぎっ゛!? ああああああああああああああっ゛!!」 眼球を外部に晒し、周囲に走る血管に似た赤い線を無数に張り巡らせ、真っ赤に染まっていくその瞳。 黒目の部分は、焦点を合わす行動を放棄したように、細かく振動していた。 「……ゆげぇえっ……えれえれえれえれっ もっど…ゆっぐぢ……じだ…げぼぉおっ」 れいむは、口から大量の餡子を吐き出す。 激痛などの過度なストレスを受けた体が悲鳴をあげた結果だった。 そして、同時に生きる事を放棄した選択でもある。 れいむの死期は、まだまだ先にあったのだ。 この苦しみのピークを迎えるのは数分後。 そこまで生きる事を望まず、れいむは激痛が支配する頭の中で、無意識の内に死を望んだ。 ゆっくりしたかったハズなのに、ゆっくり出来るか解らない死を求める。 でも、この痛覚で埋め尽くされた現状から逃れる為には、唯一残された他に選びようがない選択肢。 そんな矛盾を込めた言葉を死の間際に放ったれいむの心境は、 死ぬ直前まで、後悔だけを残したゆっくり出来ない悔しさで一杯だっただろう。 駐車場に、生気を感じないれいむの身体から、緩い餡子が広がっていく。 ここでれいむのゆん生は幕を下ろす。 そのゆん生は、お世辞にも幸福だったとは言えないものだった。 まりさは、崩れかかったダンボールの内部から、苦しみに顔を歪めるれいむを見ていた。 助けを求めるれいむを見下すかのような冷たい視線と、嘲笑うかのような笑みを浮かべながら。 このまりさは、れいむに対して制裁を行ったと信じて疑わない。 その信念には理由がある。 同属殺しを回避するための、かなりグレーな方法。 それが、制裁。 主に奇形種、下種、レイパーや赤ゆなどの同属殺しに使われる行動をまとめて制裁と言う。 時には、このまりさのように、大切な物を汚されたという理由だけで実行されるケースも少なからずあった。 群れをしていた時のなごりとも言われているその習性。 同属を潰した死臭を誤魔化す為に使われた嘘が発端とも言われている。 だが、その真相はわからない。 物証が何も残されていないからだ。 とりあえず、制裁の言葉が餡子に染み付いているから使っているのは確か。 長年の生活と進化で身に付けた、忌むべき風習。 だが、これもゆっくりとしたゆん生を送るべき知恵のひとつなのだろう。 ゆっくりの生態や行動は、未だ謎の部分が多い。 完全に動かなくなったれいむを踏み潰したい感情に襲われていたまりさは、 身体をムズムズと震わせながら、飛び出さんとする行動を賢明に抑えていた。 今、ダンボールの外へと出て行けば、れいむの二の舞になると考えたのだろう。 先程のしーしーを吸い込んだ足の部分も、しっとりと濡れていたのでは尚更だ。 「じまんのあんよさんをゆっくりふいてねっ!! やさしくだよ? らんぼうにしちゃだめだよ! ゆんゆ~ん! ゆっくりきれいにしてねっ!!」 まりさは迷わず人間へと助ける求める行動に出た。 れいむより自分を選んだと言う自信がそうさせたのだろう。 幾分、上から目線で命令に近い言葉を発するまりさ。 「……」 「ゆ?」 まりさは濡れた足の部分を、気持ち上へと浮かせて待っていたが、お兄さんからは返答も行動も無し。 お兄さんは振り向きもせずに雪を平らにならしていた。 「ゆ? おみみがきこえないの? まりさのあんよさんをふいてねっ!!」 聞こえなかったのかと思いながら、再度大声を張り上げるまりさ。 それでも、お兄さんはまりさの方を見ようともしなかった。 まりさの疑問と不安は苛立ちへと変わっていった。 制裁によりれいむを排除した際の優越感は無くなり、人間への怒りが色濃くなっていく。 自分の状態を自覚すればする程、不遇の箇所が餡子脳へと的確に伝わってくる。 まりさの下腹部に広がっている染みは、背中にも侵食し始めた。 それに、これは、しーしーなのだ。 まりさはその事を考えた時、唐突にゆっくり出来ない感覚に包まれる。 怒りと高揚感は一瞬で消え去り、直後に強烈な嫌悪感に襲われた。 大きく口を広げ、だらしなく舌を外部へと垂れだしながら、喉の奥にあたる部分から声無き声を発し始める。 全身から感じるしーしーの匂い。 まるで自分が汚物の塊に変化してしまったかのような悪臭。 「うわあああっ゛!? しーしーさんはゆっくりできないいいいいいっ゛!! ぐざあああああああああいっ゛!! まりさけがされちゃったよおおおっ゛!?」 まりさは考えてしまった。 理解してしまったのだ。 しーしーは臭いと。 余りにもゆっくりしすぎている感覚だと思う。 だが、れいむに制裁を加えているまりさは満ち足りていた。 とてもゆっくりしていたのだ。 その対象が居なくなった時、初めて違う事例へと目を向けたまりさ。 自らに及ぼす不幸をしっかりと理解した。 「ゆぎいいいっ゛!? どぼじでええええええっ゛!! まじざはどっでもゆっぐぢできるゆっくりばのにいいいいいいっ゛!!」 まりさの体はれいむと同じくグズグズの状態だった。 れいむが内部に漏らしたしーしーだけで濡れた訳では無い。 ダンボールの上に釣り下がった氷柱から水滴が落ちていたのも原因の一つ。 その氷柱は屋根にぶら下がり、暖かくなった気温で少しずつ溶け出していた。 水の粒が滴り落ちる場所は、まりさ達のゆっくりプレイスの丁度真上の部分。 崩壊した屋根からダンボールの内部に入り、まりさの背中を濡らしていた。 数滴の落下まで時間の差が大きかった先程に比べ、今は断続的に降り続いている状態になっている。 半分仰向けになっていたまりさの背中が水浸しになっていく。 もう起き上がれない。 背中に全く力が入らないのだ。 無理に動けば裂けると考えたまりさは、動くことすら出来きずに身体を硬直させた。 「あっあああっ゛!? づめだいよおおおおおおっ゛! ゆっぐぢいいいいいいっ゛!! ゆっぐぢざぜでよおおおおおおっ゛!?」 ガタガタ震えながら泣き叫ぶまりさ。 ダンボールの屋根部分は、既にその役割を果たさず、直にまりさの顔面へと水滴が落ちる。 冷たく凍えるような水の玉を、氷柱から流れ落ちる瞬間から、自分へと落下するまでの動きを強制的に見せられたまりさ。 水を極端に恐れるゆっくり達にとって、拷問のような時間が続いていく、 「やだああああああっ゛!? あめざんごないでねっ!! あっちにいっでねっ!! どぼじでまじざにおぢでぐるのおおおおおおっ゛!? こんなに、おでがいじでるのにぃいいいいいいいいいいいいっ゛!!」 冷え切った水分がまりさを濡らし、身体を少しずつ削り取っていく。 小さなガラス玉がまりさに降り注いでいるかのようなその光景。 肌色の表面で球体が弾けて皮膚の表層を容赦なく抉り取っていき、まりさの全身が虫食い状態に黒ずんでいった。 豆粒位の穴の大きさは、落水が強まるにつれて徐々に広がりながら、内部に向かって深く深く掘り下げていく。 まりさの顔面付近は、自身の餡子で滲んだ黒い水の穴溜まりを無数に作り、水滴が跳ね上がる度にダンボールの側面を汚していった。 部屋中真っ黒に染まっていく現状と、弄られているような激痛にストレスを感じていくまりさ。 身体の奥から何かが込み上げてくる感覚に腹を捩る。 その時、まりさは視線の先で希望を見た。 「ゆっ゛!? ゆぐぶっ!! ゆぶううっ!!」 声にならない呻き声をあげながら、小さな希望に期待するまりさ。 吐き出そうとした餡子を強制的に身体の奥へと押し込んだ。 目線の先にあるのは、お水が絶え間なく落ちてきて、ゆっくり出来ない氷柱が揺れ動く姿だった。 その動きは微小で、じっと見ていたまりさで無ければ気づかなかっただろう。 まりさは、これで冷たい雨は降らないと希望を得たのかもしれない。 その様な儚く、哀れな期待を持ってしまったまりさは、生への執着を強めてしまった、 しっかりと見据えたまりさの目に映ったのは、お兄さんの自宅の屋根から滑り落ちてきた雪の塊。 氷柱部分と一緒に高い空から放たれた、まりさの命を狩り取る死神の姿。 「いやぁあああああああああああああああああああああっ゛!?」 最後の言葉となる咆哮を周囲に響かせたまりさ。 大きく開けた口の内部に、硬い氷の部分と柔らかい新雪が文字通り飛び込んだ。 綺麗に生え揃っていた白い歯を容赦なく砕いて喉の部分へと進入する異物。 その総量に耐えられなくなった頬の部分が横に裂けて、まだ蹂躙し足りないかのように塊は更に奥へと潜り込む。 全身を奪われていく感覚。 自分の中身を犯されているような苦痛。 叫びたくても声が出せない役立たずとなった自分の口。 ゆっくり出来ない軋む音が全身から響いてくる。 まりさの体は雪で覆われていたので、れいむのように餡子を吐いて終焉を迎えることも出来ない。 滲み出していく餡子が雪を黒く染めていく。 屋根から落ちてきた雪の氷結部分が、もう少しまりさを巧く砕いてくれたならば、即死の道を辿れたのかもしれない、 何処までも運に見放されたまりさの体は、徐々に体温を下げながら遺体なる運命を歩んでいく。 そして、埋もれた体を一際大きく跳ね上げたのを最後に、まりさは雪の中で死んだ。 まりさの宝物であり、誇りとも言えたダンボールのゆっくりプレイスは、泥と餡子に塗れて風格など何処にも無かった。 誰が見ても立派なゴミと認識されるだろうが、間違っても宝物だと言う人はいないだろう。 「……やっと雪かき終わった。よしっ! お前ら遊んでやるぜ……?」 お兄さんはスコップ片手に、意気揚揚と現場に足を踏み入れる。 そこで見たものは、駐車場にれいむが潰れて平たくなっている姿と、 同じく駐車場に存在していた、汚いダンボールと黒く滲んだ雪の小山。 「え…え? おいいいいいいっ!! 何勝手に全滅してんだよおおおっ゛!? うわああああああっ! ゆっくりできないいいいいいいいいいいいっ゛!?」 全てを理解したお兄さんは頭を抱えて取り乱す。 辛い雪かきで溜まったストレスを発散させようかと意気込んでみれば、ゆっくり達の姿は既に無く、 目の前に飛び込んできた状況を察すると、残されたの仕事が増えただけという最低な現実。 お兄さんはヒャッハーする事が出来ずに益々ストレスを抱え込む羽目になってしまった。 肩を落としながら自宅へと戻ったお兄さんは、 この悲劇を繰り返さない為に、悔し涙を流しながら今年の抱負を書初めに記す。 " 美味しいものは先に食べる " お兄さんは、その会心の出来具合に多少溜飲が下がったのか、微かな微笑みを見せる。 文字を見ながら何度も頷いた後、自室へと飾るため動き出したその時、外の駐車場から声が聞こえた。 「ゆゆゆ? ここはゆきさんがないよっ! とってもゆっくりできそうだよっ!!」 「そうだねっ!! ここにおうちをつくろうねっ!!」 がさがさと何かを広げる音と、ゆゆゆの声。 『『 ここをゆっくりぷれいすにするよっ!! 』』 プレイス宣言を聞いたお兄さんは直ぐに自宅を飛び出していった。 お兄さんは進入者に対して抗議を行うこともせず、大きな氷柱を手でへし折った後、その目の前にある丸い塊に尖った先端を向ける。 体を膨らまして威嚇をする二体のゆっくり。 お兄さんは、全ての鬱憤を晴らすかのように、地面にいる一体目掛けて氷の槍を投下した。 強気だったゆっくりが弾けて、周囲に中身が醜く広がる。 先程とは一転して叫び声と謝罪を撒き散らす、生き残ったもう一体のゆっくり。 それを聞いたお兄さんは、死んだゆっくりから甘くなった氷柱を引き抜きながら、満足そうに微笑んだ。 抱負を有限実行する為に残りの侵入者も美味しく頂きます。 甘くなった数本の氷柱を、生き残ったゆっくりの口に含ませて見ると、早速でました。 「あまあまをもっとちょうだいね!?」 その満面の笑みに、お兄さんが振り上げたスコップの背が、勢い良くぶち当たる。 綺麗な金属音が辺りに響き、衝撃がゆっくりの歯を細かく砕いて眼球を潰す。 咳き込みながら地面へとだらしなく体を広げるゆっくり。 虫の息で口から餡子を吐きながら、濁った遺言をぶつぶつとを呟く。 「…えれえれえれ…もっぢょ……ゆっぐぢじだがっ……だ…」 「いやっほおおおっ! すっきりいいいいいいっ!! 新年明けましておめでとおおおっ!!」 お兄さんの歓喜の声でゆ虐新年の幕が上がる。 周辺の民家からも同じような魂の叫びが昼間の空に吸い込まれていく。 今年は良い年になりそうだ。 ・ちょっぴり不幸なまりさとれいむとお兄さんのお話 内容はよくある自滅っぽいものでした 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 665 基本種 れいむの受難 ふたば系ゆっくりいじめ 638 ばうんてぃはんたー ふたば系ゆっくりいじめ 612 かってにはえてくる ふたば系ゆっくりいじめ 593 迷作劇場 ふたば系ゆっくりいじめ 572 ぎゃんぶらー ふたば系ゆっくりいじめ 507 火の用心 ふたば系ゆっくりいじめ 500 駄目だよ? ふたば系ゆっくりいじめ 458 ドゲスー ふたば系ゆっくりいじめ 449 希少種の価値 2 ふたば系ゆっくりいじめ 448 希少種の価値 1,5 ふたば系ゆっくりいじめ 443 希少種の価値 ふたば系ゆっくりいじめ 398 ゆっくり達を必殺技で葬る物語 ふたば系ゆっくりいじめ 382 穴だらけの計画とその代償 ・他、5点 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 段ボールがゆいいつのきりふだか… -- 2011-03-07 01 42 40 ゆっくり共の愚かさがしっかりと書かれたいい作品ですね! -- 2010-09-01 14 04 33 絶望するゆっくりの心情が、しっかり描写されてて、 とても素晴らしいです。 -- 2010-07-20 17 13 24
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モチモチを生かして 20KB 虐待 実験・改造 親子喧嘩 野良ゆ 透明な箱 虐待人間 直接虐待に挑戦 ※独自設定垂れ流し。 ※苦手克服のため直接虐待に挑戦。 ※街ゆあき様の「ゆっくり親子とクズ人間」からインスパイアをいただきました。 本当にありがとうございます。 ※相変わらず設定文章がいっぱいです。自分、理系人間ッスから! 「モチモチを生かして」 必殺引篭り人 世に虐待鬼意参は多けれど、尊敬と羨望を集めるのはさまざまな虐待方法を考案してきた先達で あろう。 アマギリ、あんよ焼き、親子姉妹強制すっきりにれいぱーをけしかける等々。先達の発想力の豊かさと ゆ虐への飽くなき挑戦に感動と敬服を覚える鬼意参も多いだろう。 この鬼意参もその一人。自分も先達と同じく後世に長く伝わるゆ虐法を編み出したいと強く願い、 日々野良ゆっくりの虐待にせいをだしていた。 そしてネットで報告されていた、ゆ虐の同志が見かけた事例を見てひらめいた。先達に及ばずとも、 ひとつのスパイスとして使えそうな虐待方法を。 「くそじじい!さっさとまりささまをだすんだぜ!」 「そうだよ!れいむのまりさはつよいんだよ!いたいめをみるまえにいうことをきかないとこわいよ!」 「くしょどりぇい!れいみゅのおとうしゃんのいうこちょをきけぇ!」 「まりしゃのぷきゅー!はきょわいきょわいだよ!しゃっしゃときょきょきゃらだしゅんだじぇ!」 実践の相手はこの一家。庭につながる門をちょっと開けておいておびき寄せた、野良一家だ。 もちろん加工所製の透明箱に入れられているので逃げ出す心配は皆無。箱の堅牢なつくりは 虐待鬼意参達から絶大な支持を受けている。 それにしてもここまで挑発してくれると俄然やる気が出るというもの。虐待鬼意参にとって ゆっくりの罵倒は、カワイイ女の子からの熱烈な声援と同義だ。 ゆっくり達に元気をもらった鬼意参は、早速子まりさを取り出した。 「ゆーん!まりしゃおしょらをとんぢぇるみちゃーい!…ゆゆっ!?ちゅめたいんだじぇ!」 今回のゆ虐はゆっくりの体を触るため、ウェットティッシュできれいに拭いておく。 「ゆー!やっとたちばをりかいしたね、このくずは!さっさとれいむとまりさのおちびちゃんを はなしてね!それとあまあまをもってきてね!」 「じじい!さっさとまりささまたちをここからだすんだぜ!あとあまあまをいっぱいもってくるんだぜ! そうすればゆるしてやらないこともないんだぜ!」 親ゆっくりからの声援が飛んできた。鬼意参のやる気も十分だ。 次に鬼意参が手に取ったのはオリーブオイル。食用の安いもので十分だが、敏感肌の鬼意参の場合は D○C あたりのスキンケア用を使ってもよい。 たっぷり手に取ると、それを子まりさの体に塗りこめていく。 「ゆゆーん?しゅーべしゅーべだよ!」 「ゆーん!おちびちゃん、すごくゆっくりしてるね!」 「まりしゃだけじゅるいよ!ちゅぎはれいみゅだよ!」 「まりささまのおちびはたいせつにしないといけないんだぜ!ようやくそれにきづいたのぜ!? まったくにぶいにんげんなのぜ!」 じっくり時間をかけて子まりさの全身にオリーブオイルを塗っていく。ちなみに横倒しに持っている にも関わらずまりさ種の証である帽子はいまだ頭の上にある。ここのあたりはさすがゆっくりである。 「ゆふぅ~ん!しゅーりしゅーりのしゅーべしゅーべでまりしゃとってもゆっくちー! くしょどりぇいのくしぇに、まりしゃをゆっくちしゃしぇるにゃんてほめてやりゃにゃい こちょもにゃいんだじぇ~。」 なでられる気持ちよさにゆっくりしてきた子まりさ。だんだんと肌が変化してくる。 ゆっくりの表面は一般には饅頭の皮と言われている。しかし単に饅頭皮なだけでは飛び跳ねたり 『のびのび』と呼ばれる体を伸ばす行為などは行えない。そんなことをすれば伸縮性に乏しい 饅頭皮が裂けてしまうからだ。 実際のゆっくりの皮膚は饅頭と大福(モチ)のちょうど中間にあたる。しかも自分の意思で 饅頭皮に近づけたり、大福のようなモチモチ皮にしたりと、ある程度の性質変化を起こせるという 優れものだ。 あんよ部分は硬い饅頭皮を、飛び跳ねるためにお腹まわりは大福皮と使い分けたりもしている。 さすがはゆっくり、不思議性質が満載だ。 この子まりさのように、とてもゆっくりした気分になった場合、皮膚は大福皮に近くなる。 日向ぼっこでゆっくりが平べったくなったり、長く伸びたりするのはこのためだ。 この例にもれず子まりさの皮膚も大福皮となり、とてもモチモチで伸縮性バツグンの状態に 変化していた。 「ゆゆゆ~ん。まりしゃ、ねみゅくなっちゃうじぇ~。」 そしてゆっくりが頂点に達するその瞬間。 鬼意参の両手の指が、子まりさのお腹の少し下、あんよの上あたりをギュっと挟んだ。 「ゆっ…?」 子まりさのお腹と背中の皮がくっつく。子まりさのあんよは頭側と切り離されてしまった。 つまり、子まりさの体内の餡子が分断され、上下に完全に分かれたのだ。 モチモチの大福皮はこんなに強く挟んでも、切れたり傷になったりしない。何度も言うが ゆっくりはこれについては非常に高性能なのだ。虐待鬼意参にとって好都合である。 「…なんじぇ?なんじぇ、まりしゃのあんよしゃん、うごきゃにゃいんだじぇ…?」 「お、おちびちゃん…?どうしたの?」 「まりしゃおねえちゃん、どうしちゃの?ゆっくちしちぇいっちぇね!」 「じじい…、なにを、なにをしてるんだぜ…?」 家族はポカンとして鬼意参を見上げている。本当に餡子のめぐりが悪い家族である。 子まりさのあんよが動かないのは餡子が分断されているからだ。 そして次の瞬間、 「ゆ、ゆぴぃ…。ゆびぃぃぃぃいいいい!?いじゃいぃぃい!いじゃいよぉぉぉ!!」 子まりさが叫ぶ。餡子はゆっくりにとって内臓であり筋肉でもある。それを無理やり体内で 引きちぎられたのだ。痛くないはずが無い。 「ゆぴっ!ゆぴぴっぃぃ!たじゅけ、だじゅげでぇぇぇ!?おどうじゃん!?おがあじゃん!? いぢゃいっ!!まりじゃ、まりじゃのかりゃだがいぢゃいいぃぃぃ!!」 「どうしたのおちびちゃん!ゆっくり!ゆっくりしていってね!ゆっくりぃぃぃ!?」 「じじいぃぃぃ!!まりささまのおちびになにしてるんだぜぇぇぇ!!??」 「ゆわーん!れいみゅごわいよぉぉ!」 「いぢゃいいいい!!まりじゃのあんごじゃんがいじゃいんだじぇぇぇぇ!!…ゆぴっ?」 突然、子まりさが叫ぶのをやめた。 「ど、どうしたのぉぉ!?おちびちゃん!れいむのまりさによくにたかわいいまりさのおちびちゃん! おへんじしてぇぇぇ!!」 「…まりしゃ、もういちゃくないんだじぇ☆」 「…ゆゆ?じじい、なにをしたんだぜ…?」 「ど、どうなってるのぉぉ…?」 親ゆっくりはまったく理解できないらしい。種を明かせば簡単なこと。鬼意参が指を離しただけだ。 鬼意参は再度子まりさの体をなでる。 「ゆゆ~ん!まりしゃゆっくちできりゅよ~☆」 「わかったのぜ!じじいはまりさのおちびのちからにひれふしたんだぜ!」 「そうだね!おちびちゃんがすごくゆっくりしたまりさなのをみとめざるをえなくなったんだね! くそじじいはやっぱりしんだほうがいいね!」 「ゆ~ん!れいみゅのおねえしゃんがかっちゃよ~!くしょどりぇいはちゃっちゃとちんでにぇ!」 いいたい放題だが鬼意参にとってはアンコール声援のようなもの。再び子まりさのお腹を両手で つかむと。 ぶちり。 「…ゆ゛っ。ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛!?!?」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?なにじでるのぉぉぉ!?」 「ざっざどでをばなずんだぜぇぇぇ!?」 「ゆぎっ。ゆぎっ。…ぴぃぃぃぃいいいいい!!!」 絶叫がほとばしった。その声を聞いて子れいむはおそろしーしーを大放出中だ。 「ゆんやぁぁぁ!?ぎょわいぃぃいい!なんぢぇ!?おねぇぢゃんががっだばずなのにぃぃ!?!?」 鬼意参が指を離す。 「ゆぎっ…!?」 そしてなでなで。 「ゆ~ん…、まりしゃ、ゆっくちでき…。」 もういちどぶちり。 「にゃいんだじぇぇぇぇ!!!ぎぎぎぎぎぎぃぃぃいいい!」 「やめでぇぇぇ!!れいむのおぢびぢゃんをいじめないでぇぇぇえええ!」 「ごろず!ごのぐぞじじいぜっだいにごろずんだぜえええええ!」 「おねえぢゃぁぁぁん!おべんじじでぇえええ!?ゆっぐぢっ!ゆっぐぢぃぃぃっ!」 鬼意参の指ひとつですばらしい音楽が奏でられる。美しいその旋律にうっとりする鬼意参。 そう、このゆ虐法の最大の利点は『ゆっくりが死なないこと』。外皮はモチモチだから傷がつかない。 内臓にあたる餡子も手を離してよく揉んでやれば元通り。 何度やっても死なないゆ虐法。それがこの方法の最大の利点なのだ。 もうひとつの利点は苦しみの落差が大きいこと。ゆっくりの皮膚をモチモチにするためマッサージを 行うと、ゆっくりはとてもゆっくりできる。つまり嬉しさの頂点からがゆ虐スタートなのだ。 その落差は普通のゆ虐を超える。嬉しさが大きいほど苦しみも増す。 死なず、苦しみは可能な限り深く。ゆ虐はひとつの完成形を見た。 「おぢびぢゃん!ずぐにじじいがらにげでね!にげでね!」 「まりざのおぢびならでぎるんだぜぇぇ!ざっざどぞごがらにげるんだぜえええ!?」 「ゆ゛っ、ゆっぐぢわがっぢゃんだじぇ!…ばなぢぇじじい!」 「ゆ゛わ゛ーん゛!ゆ゛わ゛ーん゛!お゛ね゛え゛ぢゃーん゛! 涙まじりの両親からの声援で子まりさが必死に体をくねらせる。しかし指を輪にして支えている 鬼意参の手からは逃れられない。お尻をプリンプリンさせるのが関の山だ。 妹れいむはおそろしーしーを出し切り、今度はうんうんをもらしている。 「ゆっくりしていってね…。」 鬼意参の一言でぴたりとゆっくり一家の泣き声がとまる。 「…!ゆっくり!ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていくんだぜええ!」 「ゆっくちしちぇいっちぇにぇっ!」 「ゆっくちするんだじぇ!」 希望を見た。鬼意参が助けてくれる。そんなクモの糸よりもか細い望みが一家を支えていた。 しかし。 「ゆっくり、…苦しんでいってね?」 「「「「………、ゆ゛っ、ゆ゛わ゛ぁぁぁぁぁぁぁ!!?!?!?!」」」」 心を打つ一家の絶叫が響く。心が洗われる、そんな清清しさが鬼意参を包んだ。 鬼意参は次のゆ虐にとりかかる。こちらはゆ虐というよりは実験に近いのだが。 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ぅぅ!もうぶっぢんはいやなんだじぇぇぇぇ!!」 ビッタンビッタンと手の中で暴れる子まりさを、まるで愛おしいもののように見つめる鬼意参。 だが次に行うのは、子まりさにとってはまさしく地獄を見る、そんなゆ虐なのだ。 「もうやめでぇぇぇ!!れいむのおぢびぢゃんをいじべないでぇぇええ!!」 「ごろず!ぜっだいにごろずんだぜえええ!」 両親の暖かい声援が子まりさに注がれた。父まりさは透明箱にバンバンと体をぶつけて必死の応援だ。 子まりさへの虐待、必ずや成功させなくては。鬼意参はその決意を指に込めた。 「おねえぢゃぁぁぁあああんん!おねえぢゃあああんん!」 妹れいむはうんうんの華を咲かせて親に負けじと応援してくれている。良かったね、子まりさ。 君は愛されているよ…。鬼意参の心がまるで仏のように静寂さに満たされた。 指の感覚を研ぎ澄ます。一心に成功をイメージし、そして一気に。 ぶちり。子まりさのあごから左右斜め上に、両手でぎゅっと押す。ちょうど V 字の形だ。 「ゆ゛っ…。」 「どうじだんだぜぇぇえ!おぢびっ!おぢびぃぃぃっ!」 「ゆっぐりぃぃぃ!ゆっぐりじでいっでねぇぇ!ゆっぐりじでいっでねっでおべんじを がえじでねぇぇぇぇええ!」 「じんじゃいやぁぁぁ!?おねえぢゃああああ!」 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ…。」 ゆっくりは体の3分の1の餡子を失うと死に至る。つまり中枢餡から3分の1の餡子が切り離される 時が、ゆっくりの最後。 鬼意参の指によって頭部の中枢餡と分離されたあんよ側餡子、それがちょうど3分の1を超えていた。 「…もっぢょ…。」 「だめぇぇぇ!」 子まりさはゆん生最後のご挨拶を始めた。 「…ゆっぐぢ…」 「おぐぢをどじるんだぜぇぇぇ!」 「…じだ…。」 「ゆ゛ん゛や゛ぁぁぁぁ!?おねえぢゃんっ!?おねえぢゃぁぁん!」 「…がっぢゃ…。」 神速で指を離す。そしてよーくもみもみ。 「…ゆぴっ……??」 もみもみもみ…。 「ゆぅ~ん。まりしゃゆっくちできりゅんだじぇっ☆」 そう、これがこのゆ虐法の2つめの楽しみ方、『りんしたいけん』だ。 大量出餡と同じ状態を作り出し、ゆん生最後のご挨拶をさせた直後に餡子を戻してやる。 こうすることで、何度でもご挨拶をさせることができるのだ。 「…おぢびぢゃん?おぢびぢゃぁぁぁん!?!?」 「よがっだ…、よがっだんだぜぇぇ!ばでぃざのおぢびはづよいゆっぐぢなんだぜぇぇ! じじいなんかにまけないんだぜ!」 「ゆわーん!おねえちゃん、ぢななぐでよがっだよぉぉ!!」 聞くに堪えない雑音だ。顔をしかめる鬼意参。 「まりしゃ、しゅごーいゆっくちぷれいしゅにいたんだじぇ!おはなしゃん、いっぴゃい! いもむちしゃんいっぴゃいのぷれいしゅだったんだじぇ!」 ゆんごく(天国)を覗いて来たらしい。鬼意参にとっては煮え湯のごときご報告だ。 「さすがまりさのおちびなのぜ!くそじじいにかんっぜんっしょうりっ!なんだぜ!」 「ゆゆーん!さすがはまりさとれいむのおちびちゃんだよぉー!あとでまけたじじいから あまあまいっぱいもらおうねっ!」 「あみゃあみゃ!あみゃあみゃいっぴゃいだにぇ!しゃしゅがれいみゅのおねえちゃんだよ!」 「ゆ~ん!しょりぇほどでもありゅんだ…、ゆびっ。」 雑音は消さなくては。鬼意参の指に修羅が宿る。再び子まりさの顔が V 字に押さえつけられた。 「ゆびっ…、ゆびっ…、ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛っ。」 「「「!?!?!?!?」」」 家族3匹の顔がゆがむ。…美しい。なんて美しい顔だ。鬼意参は満たされた気分になった。 「…もっぢょ…。」 「やだよぉぉぉぉ!おねえぢゃぁぁん!ごばいざづじないでぇぇぇ!!」 再び聞こえ始めた清らかなるご挨拶に、妹れいむは感激だ。 「…ゆっぐぢ…。」 「まけるんじゃないんだぜぇぇぇ!までぃざのおぢびはぐぞじじいにぜっだいがづんだぜぇぇぇ!」 父まりさもご挨拶のすばらしさに感嘆をもらしている。 「…じぢゃ…。」 「やめでぇぇぇ!!もうおぢびじゃんをいじべないでぇぇぇ!いやぁぁぁ!!」 母れいむに至っては喜びすぎで言葉にならないようだ。 「…がっぢゃ。」 スッと指を離し、高速のもみもみ。 「…、ゆっ…。」 もみもみもみもみ…。 「おぢびぢゃんっ!?」 「ざずがばでぃざのおぢびなんだぜぇぇ!まだじじいにがっだんだぜぇぇ!」 「…ゆっ、ゆびゃぁぁぁぁあああ!?!?ごわいよぉぉぉ!!」 先ほどとはまったく違う反応だ。 「ごわいよぉぉぉ!えいぎごわいぃぃぃ!ごまぢごわいぃぃぃ!!」 「ぢょうじだのぉぉ!?おねえぢゃんはぐぞどりぇいにがっだんだよねぇぇ!?ゆっぐぢっ! ゆっぐぢじでぇぇぇ!!!」 「ごわいぃぃ!ごわいんだじぇええええ!!!」 どうやら先ほどとは打って変わって、ゆ獄に行ってしまったようだ。子まりさが報告する情景描写 は、あまりの臨場感に鬼意参もぐぐっと引き込まれてしまうほどだ。 研究お兄さんなら先ほどとこの報告から研究心を刺激されるところだろうが鬼意参はそのような 趣味はない。単純に、こちらとあちらを行ったり来たりしてほしいだけなのだ。 ぎゅっと押さえつけては最後のご挨拶をし、家族から暖かい声援を受ける子まりさ。 指を離せば家族からは雑音がほとばしり、子まりさからは雑音か美しき世界の報告の2択。 そんな繰り返しをもう10回ほど行っただろうか。 「…ゆぴっ。…ゆぎっ。…ねぎっ。ねねねねねねねね!!」 子まりさが壊れてしまった。こちらの世界よりあちらの方がよかったのだろうか。親切心であちらを 見せてあげていたものの、やりすぎると逝きっぱなしになってしまうようだ。 「ゆぅ~ん!まりしゃはれいみゅなのじぇっ!ありしゅはときゃいはなおよめしゃんに なるのじぇっ!ちぇんはまりしゃなのじぇっ!まりしゃは、れいみゅで、ちぇんな、ときゃいは ありしゅなのなのなののののの、じぇじぇじぇじぇじぇ!」 …ああ!なんという恍惚!子まりさから発せられる神々しいまでの波動に、雷に打たれたかのように 硬直してしまう鬼意参。 「じっがりずるんだぜぇぇぇ!いまだずげるがらずごじまづんだぜぇぇ!!」 「ばやぐっ!でいぶのおぢびぢゃんがだいべんなごとになっでるんだよぉぉぉ!?なんでばでぃざは だずげにいがないのぉぉぉ!!」 「おねえぢゃあああん!おねえぢゃんをだじゅげでよぉぉぉ! にゃにじでるのぐじゅおやどもぉぉぉ!」 家族も子まりさの神気に触れ、美麗なる言葉をその口からつむぎだしている。 これだ…、この調べをこそ聞きたかったのだ。鬼意参の心が満たされていく。 「…ありがとう。」 「なにがんじゃじでるんだぜぇぇぇ!?」 「こんなに満たされた気持ちになったのは、本当に久しぶりだよ。」 「ごのぐぞじじぃぃいい!でいぶのおぢびぢゃんをいじめるばがはじねぇぇ!」 「お礼に、この子は返すね。本当ならもっと聞いていたいんだけど…。」 そっと、子まりさを透明箱に戻す。 「ゆげっ、ゆげっ、ゆげげげげげねぎっげげげげげげ!!」 その楽しそうな声に妹れいむもご機嫌だ。 「ゆっぎゃぁぁぁ!?おねえぢゃんがっ、おねえぢゃんがぁぁぁ!ゆっぐぢじでっでねぇぇえ! ゆっぐぢ!ゆっぐぢじでよぉぉぉ!ゆっぎぃぃぃ!?」 「まりじゃまりじゃまりまりじゃまりままままままままっ!?れいぶっでいぶっでいみゅっ!?」 「おがあざんがずーりずーりじであげるがらねっ!ゆっぐじじでいっでねっ!…おべんじがえじで ねぇぇぇ!?」 「ばでぃざがべーろべーろじでやるんだぜぇぇぇ!おぢびっ!じっがりずるんだぜぇぇ!!」 子ゆっくりは10回程度の『りんしたいけん』で美しき楽器へと変身を遂げた。大人のゆっくり ではどうだろう? 早速鬼意参は父まりさをつかみあげた。 「ゆ゛っ!?や、やめるんだぜぇぇぇ!?」 「ばでぃざ!?ばでぃざぁぁぁ!」 「ゆぇーん!おとうしゃーん!」 「ねぴっ、ねぎっ、ねりっ!?ねぎっ!?」 母れいむへの『りんしたいけん』も試してみたいのだが、成体と幼体とでどの程度の差があるかを 見極めたいため父まりさを選ぶ鬼意参。 「やるならそっちのおちびにやるんだぜぇぇぇ!!」 「なにいっでるのばでぃざぁぁ!?」 「ゆええええん!れいみゅぶっちんしゃんいやぁぁぁ!」 「ぶっちん!ぶっちんんん!ぶんぶんぶんぶぶぶぶっ!ねぎっ!」 さっそくまりさ種の18番が出た。定番のセリフながら聞き飽きない味わいである。 「ばでぃざをぶっぢんじでもだのじぐないんだぜぇぇぇ!やるならでいぶにずるんだぜぇぇ!」 「ばでぃざぁぁぁ!ごのうらぎりぼのぉぉぉ!ばでぃざはでいぶをまもるんでじょぉぉぉ! ごのうぞづぎぃぃぃぃ!」 「うるざいんだぜぇぇぇ!!ばでぃざざまがにげるあいだ、じじいのおとりになるのがおばえだぢの やぐめだろぅぅぅ!」 「おどうじゃん!?なんぢぇじょんなごどゆうのぉぉぉ!?」 「じねぇぇぇ!ばでぃざはざっざどじねぇぇぇ!」 家族の温かな交流は鬼意参の心を強く打つ。 「…ゆっくり、していってね…?」 「「「ゆっぐじじでいっでねっ!!」」」 きれいにそろったご挨拶だ。約1匹、ゆげっとか言って返さないゆっくりも居るが。 「…ゆっくり、彼方を見に行って来てね?」 「…ゆ゛っ、ゆ゛ん゛や゛ぁぁぁぁ?!?!ばでぃざはぶっぢんなんでいやなんだぜぇぇぇ!!」 鬼意参の言葉に勇気付けられたのか、父まりさは恥ずかしがりながらも了承してくれた。 少なくとも、鬼意参にはそう思えた。 先ほどは全身にオイルを塗ってしまったためホールドが難しかった。父まりさは成体ゆえ、より ホールドが大変になるのは目に見えている。『ぶっちん』に必要なお腹周りだけにオリーブオイル を塗ることにする。 「や、やべるんだ…、ゆゆ~ん☆すっごくきもちいいんだぜぇぇ☆」 鬼意参のテクに、あっという間にもっちもちのお肌になってゆっくりし始める父まりさ。 「おちびちゃんたち!すぐにおかあさんのおくちにはいってね!そうすればじじいはてだし できないよ!」 「わかっちゃよおかあしゃん!れいみゅゆっくちおかあしゃんのおくちしゃんにはいりゅよ!」 「ねぎぃぃっ!ゆっぐらぁぁぁ!?ぐぢぃっ!」 かたや透明箱の中では、鬼意参の注意が父まりさに向けられていると知り、急いで母れいむが 対策を実行していた。 「ゆふぅ~ん♪まりささまをゆっくりさせるとは、ほめてやらないでもないんだぜぇ~☆ もっとゆっく…。」 「ていっ。」 まずは手始めにお腹の真ん中だけを『ぶっちん』。鬼意参のこぶしが父まりさのお腹と背中を くっ付けた。 「ゆっぎぃぃぃ?!?!ゆぎぃいいいいい!!」 父まりさが声を上げる。鬼意参にとってはオーヴァーチュアにあたる声だ。 「おちびちゃん、ゆっくりはやくはいってね!」 「ゆっくち!ゆっくち!ゆっくちはやきゅはいりゅよ!」 「ねぎっくち!ねぎっく!ばやばややんやああああ!」 一方の透明箱では、無駄な努力が続いていた。言うことを聞かない(聞けない)子まりさにしびれを きらし、母れいむはもみ上げで口の中にいれようとしていた。 鬼意参がこぶしを引き抜く。 「…っゆはー、っゆはー…!ご、ごのぐぞじじぃぃぃいいい…!」 さっとこぶしを見せると、父まりさの顔色が変わる。 「さて、本番いくよ?…ゆっくりたのしんでね…。」 「…も、もういやなんだぜぇぇぇ!!…ゆふ~ん、ゆっくり~☆」 お腹まわりを揉みしだかれ、あっというまにゆっくりの頂点に上り詰める父まりさ。 鬼意参はその瞬間を見逃さない。両こぶしをお腹に当てると、さっと左右に引く。餡子が父まりさの 上下に分かれたところで両腕で押さえつけ『ぶっちん』を完了させた。 「………。あんよがぁぁぁ!?ばでぃざのあんよがなぐなっだ…、ゆっぴぃぃぃぃ!?」 そのすさまじい叫び声が届いたらしい。母れいむの口の中では妹れいむが過剰反応を起こしていた。 「…ゆんやぁぁぁ…。ぎょわいよぉぉぉ…。」 くぐもった声と同時に「しゅっきりー」の声が母れいむの中から聞こえる。 どうやら再度おそろしーしー&うんうんの両コンボをキメてしまったらしい。 母れいむは目を白黒させつつもそれに耐えている。白黒どころか砂糖水の涙が滝のように流れ出し、 肌には玉のような汗が浮かんでいた。 「ゆぎぃぃっぃ!いだいんだぜぇぇぇ!あんよがぁぁ!おながのあんごがいだいんだぜぇぇ!!」 腕を持ち上げもみもみもみ…。 「ゆっ…ゆゆゆ~ん☆ゆっぐりぃぃ~♪」 またもや両腕で『ぶっちん』。 「りりりりりりぎぎぎぎぎぎ!!!!」 腕を離してもみもみもみ…。 「ぎっ!?ゆぅっぐりでぇぎるぅんだぁぜ~♪」 今度は V 字にもみもみを行う鬼意参。さあ、何回で天空の調べを聞かせてくれるのか?鬼意参の 期待が高まる。 「ゆっふぅぅ~ん…、ねぴっ!?」 「さあ、聞かせておくれ、最後の言葉を…。」 「もっど…。」 「ば、ばでぃざ!?!?」 「ゆっぐりぃ…。」 「…おどうじゃ~ん…」(母れいむの体内から) 「じだ…。」 「…ねぎぃぃんっ!おどっおどっおっどぉぉん!…」(同じく母れいむの中から) 「がっ…。」 すばやく腕を離して蘇生処置を開始。鬼意参の両腕に神が宿る。もみもみもみもみ…。 「…ゆ゛っ…ゆ…、ゆっぱっぽ~♪」 鬼意参の顔が曇る。失敗だ。 「ぱぴぷぺぽ!ぱぴぷぺぽー!…ゆっぱっぴっぽっぺ~♪」 まさか1回で駄楽器となってしまうとは。落ち込む鬼意参。 子まりさとセッションしていたときは『ゆ虐はひとつの完成形を見た』などと自画自賛していたが、 思い上がりだった。たしかに子ゆっくりには適するゆ虐法だが、成体ゆっくりには合わない。 大きすぎて餡子を分離するのに腕まで必要だし、中身がパンパンに詰まっているゆっくりの場合、 どうしても皮がやぶけそうになる。子ゆっくりほどの伸展性が期待できないのだ。 それに『りんしたいけん』への適応力も低すぎる。 先達の生み出した秘法の数々は成体、子、赤のいずれにも適合し、なおかつゆ虐コンボのどの段階 へも組み込める汎用性がある。自分の考えた『ぶっちん』はそれには遠く及ばない。 はぁ…。鬼意参は肩を落とす。自分は、まだまだだな。しかしそう落ち込むと同時に、再度 自分の心を奮い立たせた。 「まだだ…。僕は必ず先達と並ぶ。…並んで見せるよ。」 決意を胸に、いまだ口の中に子ゆっくりを詰め込んでいる母れいむを見る鬼意参。 「…そのために、まだまだ付き合ってもらうよ…?」 ビクッ、と母れいむがおびえる。 いまだ意味不明な言葉を叫び続ける父まりさを部屋に残し、虐待鬼意参は母れいむの入った透明箱 をもってこの部屋を出て行った。 あるぇええ?鬼意参は淡々と虐待をするだけの予定なのに。なぜだかおかしな描写がいっぱいだよ? それに短編のはずなのにこの長さはいったい? 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 111 効率化の道 ふたば系ゆっくりいじめ 147 陰口 ふたば系ゆっくりいじめ 177 人間の畑だと説得してみよう ふたば系ゆっくりいじめ 182 どすすぱーくをうつよ! ふたば系ゆっくりいじめ 216 子まりさの反乱 ふたば系ゆっくりいじめ 248 ゆっくりできない理由 ふたば系ゆっくりいじめ 387 れいむはよげんしゃ ふたば系ゆっくりいじめ 464 ゆ身売買 ふたば系ゆっくりいじめ 509 おかされいむ 必殺引篭り人の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 殺してしまわないゆ虐……だと!?スゴーイデスネ!! -- 2016-08-28 00 13 11 おかあさんいっしよかんさーと -- 2014-08-05 23 01 59 素晴らしい マッサージが本当に気持ちよさそうで -- 2014-01-13 22 48 30 新しいなぁ これはありだなあ -- 2012-06-22 07 20 19 見た目が地味かな -- 2010-12-23 13 06 21 ほう、殺してしまわない虐待…素晴らしいな。 新しい境地を見た感。 -- 2010-10-15 21 57 03 駄楽器ww -- 2010-09-16 19 01 49
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ゆっくりブリーダーの訓練所では、今日もゆっくりのエリートと呼べるほどの良いゆっくり達を作り出す訓練が行われている。 「ゆっくりしていってね!」 その部屋は、人工的だが、どこか温かみがあり、そのまま眠ってしまいたくなる様な風情がある。 ゆっくり達の部屋は、これから続く長い訓練の日々に耐えられる精神を身に付けるためにも、ゆっくりにとって本当にゆっくり出来る場所となっているのである。 そんな部屋に、一人の男が、ゆっくりれいむを置いた。 「ゆっくりしていってね!」 このれいむは、どうやら新しく訓練を受けるゆっくりらしい。そのふてぶてしい面構えから見るに、野生のゆっくりのようだ。 「ゆっくりしていってね! ここはれいむのいえだから、おじさんはさっさとでてってね!」 ゆっくりれいむは身勝手な事を言い、環境の良さからここを自分の住みかだと言い張った。 最初、ゆっくりはこの場所の居心地の良さから、必ずこういう態度をとる。 そんなゆっくりを、当然だがブリーダーは即座に叱る。 だが、その言葉は非常に穏やかなものである。 「ここは君の家か……じゃあ、出て行く事にしよう」 そう言い残して、部屋に鍵をかける。数日間の絶食の始まりだ。 「ゆ……ごはん……おなか……すいた……」 「まだご飯をあげるわけにはいかないな、君はまだまだ死なない」 数日前、まるまると太っていたゆっくりれいむが、見る影もなくやせ細っている。 もはや動く事も出来ない様子で、ブリーダーの姿を見ても哀れさを誘うほどの小さな声で訴える事しかしない。 だが、ブリーダーはその様子を見ても眉一つ動かさない。 本当に餓死直前のゆっくりは、言葉を発する事も出来ないし、やせ細るどころかアンコが透き通って真っ黒に見えるほど皮が薄くなるからだ。 ちなみに、この状態のゆっくりに僅かでも食事を与えてしまえば、もう絶対に言う事を聞かない。 例え瀕死になっても、哀れに振舞えば助けてくれる。それを知ってしまえば、ブリーダーの言う事など聞く必要を感じないからだ。 ブリーダーが部屋を出て行こうとすると、ゆっくりは凄まじい勢いで飛び掛ってきた。 「ま”っでえ”え”え”え”え”ぇぇぇぇぇ! ぼん”どに”お”な”がずい”だの”お”お”お”ぉぉぉ!!!」 顔をぐしゃぐしゃにして、みっともなく訴えかけるゆっくりを叩き落し、ブリーダーは部屋を後にした。 「そろそろかな……」 更に数日後。 全身が真っ黒になり、何かを要求するどころか、眼球すらまともに動かないゆっくりれいむを前に、ブリーダーは呟いた。 「これが食事だ。これまで散々自分だけでゆっくりした分を差し引いてる。食べられるだけありがたく思うんだぞ」 こんこんと諭してから、一口分のスープをゆっくりれいむの口元に持って行く。 「おいしい……ゆっくりできるよ……!」 一口でも、僅かに回復したらしい。しみじみと、スープを惜しむ様に味わい続けている。 「これからも、自分だけでゆっくりするとこうなる。わかったら、もう二度と自分だけでゆっくりするなよ」 「わかりました……だから、もっとちょうだい……」 あえぐ様に訴えるゆっくり。だが、ブリーダーはそのまま部屋を出ようとした。 「ま”っでよ”お”お”お”ぉぉぉ! も”っどぢょう”だい”い”い”い”ぃぃぃ! ゆ”っぐり”でぎな”い”ぃぃぃぃぃ!!!」 ドアを閉めた直後、泣き叫ぶゆっくり。どうやら、このゆっくりはまだまだ元気だったらしい。 ブリーダーはため息を一つこぼし、限界を見極める腹を固めた。 「今度はどうかな……」 数週間後、全身が真っ黒になり、もはや生死すら分からないゆっくりの前で、ブリーダーが呟く。 「ご飯をあげる前に、一つだけ言っておく。今回が最後のチャンスだ。これでダメなら、加工所送りにする」 数週間前と同じ様に、だが厳しい顔つきで宣言するブリーダー。 そのままゆっくりにスープを与えると、僅かずつ飲み込んでいく。 「ゆ……ゆ……」 僅かに眼球が動く。哀れがましいその動きを見て、ブリーダーはため息をついた。 「残念だが、君は加工所送りだ。恨むなら恨んでも良いけど、自分が何をしたかゆっくり考えてみるんだな」 そのままゆっくりれいむを抱えて、部屋を後にするブリーダー。 ゆっくりれいむは、なぜかと訴える様な眼差しでブリーダーを眺めていた。 ――ゆっくりの訓練方法、その一。 ――特に野生のゆっくりは、哀れがましい動きをして、何とか同情を誘おうとする。 ――そのため、まずは餓死直前まで追い込む事で自分の立場を理解させ、それでもダメならば加工所へ送る。 ゆっくりブリーダーの話が出てきてあまりにも嬉しかったので、書いてみました。 この後もいくつかありますが、イジメ系ではないので削除させていただきました、ご了承下さい。 下記は、訓練方法そのニ~五です、ゆっくりに本気で訓練施すとなると、多分こんな感じになるのではないかなぁと思います。 ――ゆっくりの訓練方法、そのニ。 ――他の者の苦しみを無視する、自分だけ食事を摂ろうとするなど、自分勝手な行動に出たゆっくりは叱る。 ――どれだけ優秀でも、自分勝手な行動だけは決して許されない事を頭に叩き込む。 ――ゆっくりの訓練方法、その三。 ――ゆっくりを叱る時は、他のゆっくりから見えない影で、諭す様に叱る。 ――ゆっくりにもプライドは存在する。それを崩さない事を念頭に置く。 ――ゆっくりの訓練方法、その四。 ――一度でも人間やその係累に危害を与えたものは、加工所送り。 ――周囲のゆっくりに聞こえる様に加工所送りを宣言する事で、絶対にやってはいけない事を頭に叩き込む。 ――ゆっくりの訓練方法、その五。 ――ゆっくりを褒める時は、他のゆっくりが見える様な状況で、可能な限り褒める。 ――ただし、褒めすぎて調子に乗らない様注意する事を念頭に置く。 by319 このSSに感想を付ける
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過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 775 ゆっくりと黒豆 ふたば系ゆっくりいじめ 911 ゆっくりとお預かり ふたば系ゆっくりいじめ 930 ゆっくりとバレンタイン ふたば系ゆっくりいじめ 1031 ゆっくりと津波 ふたば系ゆっくりいじめ 1132 ゆっくりと毛皮のフード 作:しがないあき 『ゆっくりと寒の戻り』 私はしがない虐待お兄さん。 現在は冬物のコートをクローゼットから引っ張り出し、愛犬・ミニチュアダックスのポチと夜の散歩中である。 ここ数日は寒の戻りだと天気予報が言っていた通り、四月だというのに寒い日が続いている。 だが、寒いからといって散歩はお休みにはならない。 犬は喜び庭駆け回りとは雪の事だが、この程度の寒さでもやはりポチは元気一杯なのである。 「ゆゆっ! じじい、れいむはしんぐる(ry」 ……ゲスが沸く事に定評がある近所の公園付近を散歩コースから外すべきか本気で迷う。 何せ、最近は今のように野良のゆっくりから絡まれる事が少なくないのである。 私一人なら即ヒャッハータイムに突入なのだが、如何せん私の隣には尻尾を振ってれいむを歓迎モードのポチがいる。 お陰で私は攻撃出来ないのだが……むしろ最近は、ポチを連れている時を狙ってきているのではないかとすら思う始末である。 「じじい、むししないでね! れいむはしんぐる(ry あまあまを(ry」 それにしても、相も変わらず脳内お花畑な饅頭である。 ここ数日は冬に逆戻りしたみたいな気候だというのに、頭の中が春真っ盛りとは羨ましい事この上ない。 「……テンプレ台詞はもう聞き飽きたぞ。ていうか寒いのによくそんなに動けるな、お前」 「ゆっ? なにいってるの? いまははるさんなんだよ? ふゆさんはもうおわったんだよ? じじいはばかなの? しぬの?」 今の台詞もそうだが、こいつの声のトーンからさり気ない嘲笑を含めた表情まで、もう全てがムカついて仕方がない。 ポチがいなければ即刻ミンチにしてやりたいくらいである。 ……それはともかく、こいつはまさか寒さを感じていないのだろうか? 「はるさんはとてもゆっくりしているんだよ! ぽかぽかしてあったかくてしあわせーなんだよ!」 「いや、確かに今は春だが、ここ数日は普通に寒いだろ。天気予報でも気温が五℃とか言っていたし……」 「ゆゆっ? ……いわれてみれば、なんだかさむくなってきたよ……」 ……まさかこいつ、春が来たと思い込んでいる為にここ数日の寒さに気付いてなかったのだろうか? 「……ゆわわわわ! さっさささ……さぶいいいいいいいいいいい!」 「こいつ、本当に寒さに気付いてなかったのか……」 恐らくは、ゆっくり特有の"思い込み"の作用だろう。 ゆっくりは人間に比べても凄まじく思い込みが激しく、それがモロに自身に影響するものである。 ご飯を十分に食べていても餓えを感じれば途端に餓死するし、逆に明らかに致命傷を負っていてもそれに気付かず生きている事もある。 まあ、要するにいい加減な生物なのである。 だから、即凍死するような氷点下という訳でもない現在の寒さ程度なら、素で気付いてなくても不思議ではないのだろう。 何せこいつは今の今まで、"もう春が来ているのだから寒い筈がない"と思い込んでいたのだから。 「どっどぼじで!? れいむはさくらさんをむーしゃむーしゃしたよ!? たんぽぽさんだってむーしゃむーしゃしたんだよ!?」 「春は来てるけど寒さが戻ったって事だろ……冬が戻ってきたと言うべきか? まあ、今まで気付かなかったのがすごいな」 「さ、さむいよぉ……どうしてふゆさんかえってきたの……? れいむ、もうおうちかえる……」 ガチガチと歯を鳴らし、れいむは近所の公園の中へ撤収していく。 いつもながらの饅頭のアホさを楽しんだ私は、ポチを連れて帰路に着いた。 ※ ※ ※ 亡きまりさの忘れ形見である子れいむと子まりさのご飯を探しに出たれいむは、結局何も手に入れる事なく公園の住処へと帰ってきた。 しかも、まるで真冬のようにガタガタと体を震わせながらである。 「ゆ、ゆっくりただいま……」 「「ゆっくりおかえりなさい、おかあさん!」」 「お、おちびちゃん……きょうはごはんはないけど、おかあさんとすーりすーりしようね……」 ダンボールを横倒しにしただけの簡素極まりない自宅に入り、両脇に子れいむと子まりさを侍らせるれいむ。 「すーり、すーり……おかあさん、あったかいね!」 「すーり、すーり……ゆゆーん! ごはんがなくても、まりさとってもしあわせーだよ!」 二匹の子ゆっくりは、最愛の母とのスキンシップに幸せ全開である。 ……が、二匹の真ん中に陣取るれいむの方はというと―― 「お、おちびちゃん! もっとおかあさんにくっついてね! もっとすーりすーりしてね!」 「「ゆっ……ゆゆっ?」」 と、更なるすりすりを要求する始末。 「お、おかあさんどうしたの?」 「おかあさん、なにかゆっくりできないの?」 明らかに通常に比べて過剰な……まるで、真冬の一番寒い頃のようなその要求は、二匹の子ゆっくりを困惑させ始めていた。 二匹がスキンシップの為でなく、むしろ摩擦熱を生じさせんが為にすりすりを繰り返し始める中で、歯をカチカチと鳴らすれいむ。 なにか、ゆっくりできない――その思いは、確実に伝染していく。 「すーり、すーり……さっささままままままま……」 「すーり、すーり! おかあさん、そんなにふるえてだいじょうぶ!?」 「すーり、すーり! おかあさん、ゆっくりしてね!?」 目を見開き、歯茎を剥き出しにして強張るれいむの両脇で、二匹の子ゆっくりの懸命のすりすりは続いていた。 だが、家がフタもしていないダンボール箱では、隙間風どころか冷たい風がもろに直撃する。 たかが子ゆっくりのすりすり程度でれいむの体温が上昇する筈も無く、むしろ益々下がっていくばかりなのである。 「さ、さむいよぉ……」 「おかあさん、ゆっくりしてね!? いまはもうはるさんだよ! さむいさむいふゆさんはもうおわったんだよ!?」 「おかあさん、きのういっしょにさくらさんをむーしゃむーしゃしたよね! ゆっくりしてね!?」 「お、おちびちゃん……いまはね、またさむくなってるんだよ……ふゆさんがかえってきちゃったんだよ……」 「「……ゆ?」」 れいむの告げた衝撃の一言に、ただでさえ絶望的に動作不良の餡子脳が完全に停止する子れいむと子まりさ。 だが、目の前のれいむの震え方は……今にして思えば、寒がっているのか……は、やがて今の一言と結ばれていく。 「……そういえば、なんだかれいむもさむいきがしてきたよ……」 「ま、まりさも……さむいよ……」 冬型の気圧配置に逆戻りしてから二日目を迎え、ようやくれいむ一家は世間の反応に追い付いた。 ……勿論、それは破滅の始まりを意味するのであるが。 ヒュオオオオオ…… 「さっさっさっさまままままままままあ!?」 「さむいよおおおおおおおおおおおおお!?」 「さむいいいいいいいいいいいいいいい!?」 今までに無い強く冷たい風が公園を吹き付け、ダンボールの家の中で飛び上がるれいむと子ゆっくり二匹。 "春だから寒くない"という思い込み……言わば彼らの最初で最後の盾が粉砕した今、もはやこの場は地獄と化した。 「お、おちびちゃん! すりすりしてね! おかあさんをすりすりしてね!」 「おかあさん、まりさ! れいむのよこですりすりしてね! れいむさむくてしにそうだよ!」 「まりさをすりすりしてね!? まりささむいのいやだよ!」 狭苦しいダンボールの中で彼らが取った行動は、傍から見れば押し競饅頭。 ……よく見てみれば、三匹の真ん中を陣取り、風除け確保&両脇ですりすりさせての体温確保を狙って押し合っているだけなのだが。 「おちびちゃん、おかあさんはさむいさむいでつらいんだよ! ゆっくりりかいしてすりすりしてね!」 「なにいってるの!? れいむはさむいんだよ! かわいそうなんだよ! だかられいむをすりすりしてね!」 「まりさはさむくておなかまですいてるよ! おかあさんはごはんをもってきてね! れいむはまりさをいっぱいすりすりしてね!」 「ゆゆっごはん! おかあさん、れいむにきょうのごはんをはやくもってきてね! たくさんでいいよ!」 「こんなにさむいのにごはんなんてさがせるわけないでしょおおおおおおおお!? ゆっくりりかいしてねええええええ!?」 「「ごはんもさがせないなんておかあさんはげすだね! こどもがかわいくないの!?」」 「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおおおおおおおおおお!?」 ヒュオオオオオ…… 「「「さっさっさっ……さむいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」」」 互いに温めあう事すら忘れて罵り合う親子には、なおも冷たい風が吹き付ける。 風は喧嘩を一時仲裁し、そしてその直後に再び争いを生み出すのだが……幸いな事に、この風はこの晩、休む事無く吹き荒ぶ事になる。 ※ ※ ※ 私はしがない虐待お兄さん。 先日の寒い一日から一夜明け、早速今朝もポチとの散歩中である。 出勤前のこの散歩にもすっかり慣れた物だ。朝早くに散歩とは少々年寄り臭い気もするが、今や私の生活の一部になっている。 ――おっと、近所の公園の入口に行き倒れゆっくりを発見。 ポチが近寄らないようにリードを短く持ってゆっくりに近付いていく……成体のれいむと、子ゆっくりのれいむとまりさのようだ。 三匹とも見るからに色が白くなっている……間違っても美白ではなく、顔面蒼白という意味で。 恐らくはここ数日の寒さにやられ、公園から逃げ出そうとして力尽きたと言った所か。 「……たす、け……」 おお、成体のれいむはまだ息があるらしい。とは言っても虫の息だが。 「……きのうの、じじい……さむいよ……」 ……何だ、こいつはどうやら昨夜の散歩で出会ったれいむらしい。 この分だとあの後、たっぷりと寒の戻りを満喫出来たようだ。 「じ、じい……れいむのさむさをなんとかしてね……あまあまもだよ……そこのげすにはなにもあげなくていいから……」 ……昨日れいむはシングルマザーだよ(キリッっとか言っていたのを見るに、横の子ゆっくり二匹はこいつの子供なのだろう。 母性溢れるれいむ種らしいほのぼのとしたお願いである。 ここはれいむの目の前で子ゆっくりをたっぷり厚遇してやるのが適切なのだが…… 「まあ、お前の子供には何もやらんよ。そいつらもう死んでるし……」 「ゆ? ……ゆへへ……げすはしんだんだね……れいむをゆっくりさせなかったけっかがこれだよ……」 うーむ、台詞を聞くだけで昨晩の一家の奮闘ぶりが目に浮かぶようである。 それによく見ると三匹とも体のあちこちに傷がある。 わざわざリスクの高い寒い時に親子で血みどろの喧嘩をするとは、さすがはゆっくりだ。 「……じじい……あまあまを……れいむ、さむいよ……」 それにしても余程寒いのだろうか? 何でまだ生きているのか不思議な位に色が白い。 饅頭である事を考えれば皮膚の色として適切な気もするが、それでも欠片も食欲が沸かないのが不思議である。 「……フーッ」 「ゆっぴぉおおおおおおおおお!?」 れいむの前に屈み込んで、口から思いっきり息を吹きかけてみたのだが……凄い悲鳴である。 ポチが怖がらないかと慌てて振り返ったが、ポチは頭上のモンシロチョウを尻尾を振って見つめていたのでセーフだった。 しかし、寒がっているので嫌がらせのつもりで息を吹きかけてやったのに、下手な虐待より凄い悲鳴を聞けるとは予想外である。 「さ、さむさむさむさむさむ……」 「フーッ!」 「ゆっぴっぷっ!?」 もう一度、さっきより強く息を吹きかけてやると、今までに聞いた事がないような悲鳴を上げて硬直するれいむ。 ……そのまま全然動かなくなってしまった……まさかとは思うが……やはり、死んでいた。 氷漬けにされたような白さ、顔のあらゆる場所を刻み込んだ深い皺、見開かれた両の眼……れいむの最期は、あまりに壮絶な物だった。 単に冬場に凍死したゆっくりに比べても、実に無残なその姿。 春を謳歌している最中に真冬同然の寒さに晒されたという落差の結果なのか……これは、今後の虐待で試してみたいと思う。 何にせよ、息を吹きかけただけでゆっくりが死んだというのは、虐待お兄さんとして箔が付くのではないだろうか。 私がれいむ親子に別れを告げた時、ポチもまた、頭上のモンシロチョウとお別れの時間を迎えていた。 ヒラヒラと去っていく蝶を少し寂しそうに見ているが、私が歩くのを再開すれば、途端に走って横をぴたりと行進する。 ポチの姿を見ていると、今日もまた、夜の散歩まで一生懸命働こうと思えるものだ。 それにしても、ゆっくりの思い込みがこれ程の面白い事態を引き起こすとは……私は内心声を出して笑いたいのだが、必死に堪えていた。 子ゆっくりがいつ死んだのかは定かではないが、少なくとも今この場で死んだれいむはもうアホとしか言いようがないのである。 ゆっくりの"春なのに寒くなった"という思い込みの酷さは……本当に笑うしかない。 ちなみに、現在の気温は十五度。凍死するには程遠い、実に穏やかな晴れの天気だった。 【完】 このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! ◆SS感想掲示板 10作品未満作者用感想スレへ ※書き込む時はSSのタイトルを書いて下さい。 コレをコピーしてから飛びましょう→『ふたば系ゆっくりいじめ 1319 ゆっくりと寒の戻り』 トップページに戻る
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「ふたば系ゆっくりいじめ 633 バス停/コメントログ」 こういうのもいいな -- 2010-06-11 04 38 34 めでたしめでたし -- 2010-07-14 19 05 13 にんげんさんひどいんだぜ… -- 2010-07-17 03 22 29 ハッピーエンドは良い。 -- 2010-07-20 16 21 38 にんげんさんはひどくないよ!ゆっくりはしね!! -- 2010-08-01 15 07 21 仲の良い兄弟で何よりだ。 -- 2010-09-23 17 49 05 美しい兄弟愛だ -- 2010-10-08 12 31 53 仲の良い兄弟だな、見ていて微笑ましかったね。 めでたし、めでたし -- 2010-10-21 16 12 04 素晴らしい兄弟愛だね -- 2012-12-01 01 41 45 仲の良い兄弟でほっこりする。 子供の言い分に最初から耳を傾けようとしない老がi・・・お爺さんに(笑) 野良のゆっくりや動物に対して、この兄弟みたいな行動をすると 「酷い人間だ」「可哀想じゃないか」とか言う奴が現実社会やテレビで見かけるが、 根本的解決をしない偽善者ばかりと毎度思う。 例)野生の鳩に餌やるくらいなら飼えよ!街中のフン片付けろよ!出来ないくせに余計な事するな!って思っちゃう。 -- 2018-03-18 10 56 10 仲のいい兄弟だな〜 -- 2019-04-03 18 30 39
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すっきりしたいわあああああ!! 14KB 虐待-いじめ 制裁 ギャグ 理不尽 自滅 家族崩壊 駆除 野良ゆ 姉妹物 れいぱー 現代 虐待人間 ぺにまむ 今回はあっさりめです。 ・れいぱーが出ます。 ・お兄さんがれいぱー以上に理不尽です。 ・俺設定あり。 ・展開が変なのはいつもの事ですから許してください。 天然あき 「きょうもすっきりするわああああああ!!!」 「ありしゅもすっきりしちゃいわあああああ!!!」 「んひょおおおおおおお!!!」 「何なんだ一体…?」 男がコンビニからの帰り道、ラフな恰好で川原近くを歩いていたらゆっくりありす三匹の奇声に男は反応してビックリした。 この三匹のありすは言うまでもなくれいぱーだ。 二匹はサイズが若干小さいゆっくりな所を見ると親子だろう。 子ゆっくり以上のサイズなのに赤ゆっくり言葉である事から大分甘やかされてきたのだろう。 「きょうはどんなゆっくりですっきりしましょうかしら?」 「きにょうのきんのぴきゃぴきゃしゃんをちゅけたまりしゃとぱちゅりーはなきゃなきゃだったわ!!」 「んひょおおおおおおお!!!」 「そうね、きのうはかいゆっくりだったからきょうはのらにしましょう!!」 れいぱー共は百戦練磨のれいぱーのようだ。 飼いゆっくりすらも毒牙にかけながら今もこうしてのうのうと生きている時点でそれを物語っている。 まぁ、だからこそこの男と出会ったのだが…。 もはやゲスゆっくりとこの男はプラスとマイナス、S極とN極のようなものだ。 自然と引き寄せあっていく。 いつかドゲスまで退治しそうで怖くなってくる。 しかも悪意無しでやりそうだ…。 それはさておき、偶然にしろ何にしろ男は出会った。 そしてそれはれいぱーにとって破滅を意味する事を今この場では誰も知らなかった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「君達のすっきりってそんなに大事なんだ…」 所持していた菓子パンで餌付けが完了した男が先程のれいぱー達に尋ねる。 「ぞのどおりよおおおおおおお!!! まりざもでいぶもぱぢぇもみょんもちぇんもれびりゃもふらんもぎめえばるもびんなびんなありずにずっぎりざれだがっでるのよお゛お゛お゛お゛お゛!!!」 「「んひょおおおおおおおおお!!!」」 醜悪なアヘ顔でぺにぺにをいきり立たせるれいぱー三匹。 これだけで有害生物であると断定出来るのだが、男は気にもしない。 「そっか…君達もすっきりしたいのかい?」 男はれいぱー三匹に問い掛ける。 すると、 「あだりまえでじょおおおおおおおおおおおおお!!!ばがなのおおお!?じぬのおおおお!?」 「ばきゃないにゃきゃもにょにょじじいはゆっきゅりしにゃいでときゃいはにゃまりしゃをちゅれちぇきちぇね!!」 「んひょおおおおおおおお!!!」 この世の醜悪さを凝縮したようなれいぱー三匹の顔を見ながらも男は顔色一つ変えず笑顔で、 「なら俺がすっきりさせてあげるよ」 と言った。 「「「ゆゆゆ!!?」」」 その提案はれいぱー三匹にとっては渡りに舟だった。 飼いゆっくりは特上もの。 野良ゆっくりを捕まえるのも人間の方がうまい。 今まで苦労して相手を探してきたがそれもしなくて済む。願ってもない事だった。 「だっだらざっざどどがいはなまりざをづれでぎなざいいいいいい!!!」 「なびのびゆっぐりじゃとぎゃいびゃなありじゅはまんじょぐじないわよ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 「んひょお゛お゛お゛お゛お゛!!!」 男にまくし立てるれいぱー三匹。 「それじゃ行くよ」 それに対し男は終始笑顔のままだ。 そして、 「ゆ゛?ぎだないででどがいばなありずにぶれるなあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 薄汚いれいぱーを抱え、 「はなぜごのいながぼのおおおおおお!!!」 暴れる親れいぱーありすのぺにぺにに触れ、 「えいや」 ぷちりとぺにぺにをひきちぎった。 「ゆ…?」 あまりにも自然な動作にれいぱーありす三匹は呆然とした後一拍おいて、 「ゆぎょおおおおおおおおおおおお!!? ありずのとがいばなべにべにがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 「「ゆげえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」」 悲痛な絶叫を上げる。 「はい、これでよしっと」 ぺにぺにを放り投げ、親れいぱーを解放する。 すると、親れいぱーは一目散にぺにぺにのある場所に跳ねて行く。 カスタードの道が完成する。 「もどっでね!!ありずのどがいばなてんをづぐぺにぺにはありずのどごろにもどっでね!!」 舌でぺにぺにと傷口をくっつけたりしようとするが手がないゆっくりでは上手くいかない。 「よきゅもおきゃあしゃんにょときゃいはなぺにぺにをおおおおおお!!!」 「ゆっきゅりしぇいっしゃいしゅるわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! んぴょおおおおおおおおおおお!!!」 子れいぱー二匹が親のぺにぺにの仇をとろうと体当たり(ぺにぺにこすりつけ)をやってくる。 だが男は気にせず、 「それじゃ、君達のも取っちゃおっか」 笑顔で宣告した。 途端に捕まる子れいぱーありす。 「は、はにゃしぇえええええ!!?ありしゅのときゃいはにゃちぇんをちゅきゅるぺにぺにをとりゅなああああああ!!?」 天を創るのかちぇんを作るのかよくわからない子れいぱーありすのぺにぺにを男は掴み、 「ちぇいや!」 親と同じようにひきちぎった。 「んぎょあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 子れいぱーありすの絶叫が響き渡る。 「よし、これでオッケーと」 男は満足するとぺにぺにを放り投げ、子れいぱーありすを解放する。 「ぺにぺにぎゃ…きょれじゃみんにゃをあいしぇにゃいよ…」 呆然とする子れいぱーありす。 それを見て男は微笑んだ後、 「んひょおおおおおおおおお!!!にげりゅよ!!ときゃいはなありしゅはみゃじゃみゃじゃときゃいはにゃちゅっきりをしゅりゅしみぇいがありゅのよ!!」 「あ、いたいた。おーい待ちなよー」 「どうちちぇおっきゃけちぇきゅりゅのおおおおおおおお!!?」 逃げ出していた子れいぱーありすのもう一匹を追いかけだした。笑顔のままで…。 子れいぱーありすのぺにぺにをもがれた絶叫が響くにはそれから一分もかからなかった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― すっきり。 一、わだかまりがなくて気持ちのよいさま。また、余計なものがなくて、はっきりとしているさま。 二、服装、姿勢などが洗練されていて、人に好感を与えるさま。 三、残るものが何もないさま。 四、(後に打ち消しの語を伴って用いる)ちっとも。全く。全然。 まぁすっきりの意味を辞書で調べると大体こんな答えが出てくるだろう。 男の頭はすっきりとはこういうものだという考えがあった。 そして、男はゆっくりの生殖についてあまり詳しくなかった。 ゆっくりには植物型と胎生型のにんっしん方法がある。 すーりすーりによる交配とぺにまむを使った交配の仕方の二種類だ。 初期のゆっくりは植物型にんっしんが多く、その後に胎生型にんっしんが多く見られるようになった。 男の読んだゆっくりを調べた書物は古く、ぺにまむによる交配があまり書かれてなかったのだ。 そしてゆっくり達が交尾=すっきりという使い方をするのも知らなかった。 だからすっきり=交尾という考えにも至らず、尚且つぺにぺにという存在すら知らなかったのだ。 それプラスれいぱーありす三匹の言葉から「すっきり」とは望んで行うものというのを察した男はすっきりの言葉の意味の内、一の意味が答えだと判断した。 その結果、気持ちがいい、余計なもの、とは何かと男判断で考えた所、今まで見たゆっくりには付いていなかった腫瘍(ぺにぺに)がなくてさっぱりとしているさま。がすっきりじゃないかという結論にたどり着いた。 ゆっくりは胴付き以外手はない。 だからこのありす達は自分の身体に出来た腫瘍(ぺにぺに)が取れずにゆっくり出来ないんだ。 他のゆっくりもすっきりしたがるという事は腫瘍は何かゆっくりにとってよくない病気で、このありす達はそれを取って治療しているゆっくりで、 きっと自身もそれに感染してしまったのにそれでも他のゆっくりを治療しようという素晴らしいゆっくりだと男は思い込んだ。 そしてそんなありす達についた余計なものである腫瘍(ぺにぺに)を取り、他のゆっくりと同じようにしてすっきりすればきっとゆっくり出来るのだろうという結論が男の中で生まれた。 その結果がれいぱーありす三匹のぺにぺにがもがれるというものだった。 余計なもの(ぺにぺに)が無くなってすっきりしたれいぱーありす三匹を見て男は満面の笑みを浮かべる。 あくまで善意、悪気は一切ない。 中途半端にゆっくりの生態を知ったからこそ出した結論。 ゆっくりが植物型にんっしんをすると知っていたからぺにぺにを余計なものと判断したのだ。 「これですっきりできたでしょ?」 男はぺにぺにを失い、呆然としているれいぱーありす三匹に満面の笑みで言う。 「ぜんぜんすっきりでぎないわよ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 「ぎゃえじぇえええ!!! ありじゅのとぎゃいはなぺにぺにきゃえしぇええええええ!!!」 「やじゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! じゅっぎりじだいいいいいい!!!」 しかしれいぱーありす三匹から返ってきたのはすっきり出来たとの喜びではなく男に対する怨嗟とすっきりしたいという欲求だった。 「これじゃまだすっきり出来ないって事なのか?」 男は邪魔な腫瘍を取り除いたからさぞやすっきりしてゆっくり出来るのだろうと本気で思っていたから驚いていた。 「すっきりするには…そうだ!」 れいぱーありす三匹をすっきりさせるにはどうしたらいいかを考えた男は閃いた。 そうすると男はれいぱー三匹を瞬く間に抱えて川のすぐ側にやって来た。 ぺにぺにはそこに置きっぱなしにした。 「はなぜえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!! ぎだないでべざわるな゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「まぁまぁ、すぐにすっきりさせてあげるから」 「なにいっでぶのぺにぺにがなぎゃずっぎりなんででぎばあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 男は笑顔のまま親れいぱーありすを顔面から川に突っ込んだ。 「ごぼがぼげぼ!!?」 頭を押さえ付けられた親れいぱーありすは水を飲み込む。 逃げられる術はない。 ぺにぺにをなくして傷付いた場所からカスタードが流れていく。 「さて、これでいいかな」 男が一分位経過したところで親れいぱーありすを解放して岸辺に置く。 「ぐぴゃ…びょうやじゃ…」 「おきゃあしゃああああん!!?」 「だいじょうぶ!?ゆっきゅりできりゅ!!?」 そんな親れいぱーに近付く子れいぱー二匹。 「これでさっぱりしてすっきり出来たでしょ」 そしてそんなれいぱー三匹に笑顔を向ける男。 ここまで行くと人を殺してそうな雰囲気すら漂ってくる。 男は顔を洗ってさっぱりすればすっきりできると考えたのだ。 それに対して返ってくる答えは、 「ぞんなわげないでじょお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 …だった。 当然と言えば当然だ。 だが男にとっては予想外だった。 「え?…そんな…これも駄目なんて…じゃあどうすれば…」 男は狼狽する。 しつこいようだがこれは演技ではなく本心である。 「よし!それじゃ…」 男がまた何か考えついたようだ。 するとそれを察知してか、 「ぼうやばあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!おうぢがえぶう゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!」 親れいぱーありすはさっきの水浴びによって恐怖心が植え付けられ、泣き喚いて川沿いに逃げ出した。 「おきゃああしゃんまっちぇえええええ!!?」 「んひょおおおお!!?」 その子供達も後に続く。 「あ、ちょっと!?」 男がそれに驚く。 今度は買っていた菓子パンをプレゼントしようとしていたので反応が遅れてしまった。 「ゆひいぃ!!?」 すると、男の声に恐怖したのか親れいぱーありすが大袈裟に反応する。 「ゆぴゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 その結果親れいぱーありすの丸い身体が転がり、川へとポチャンと落ちてしまった。 「「おきゃあしゃあああああああああああんん!!?」」 残された子れいぱー二匹が叫び声を上げる。 「ぐぶげぼごぼおおおお!!?」 意外と川の流れは速く、底も意外と深かった為どんどん親れいぱーありすは流されていく。 あの身体では泳ぐ事すら出来ないだろう。 何とかして浮いてはいるが時間の問題だ。 「ゆんやああああああああああ!!?」 子れいぱーありすが叫ぶ。 だが助けには行けない。 行けばミイラ取りがミイラになる。 結局我が身が一番可愛いかった。 一方、 「ああ、なんだ。顔だけじゃなくて水浴びしたかったんだ」 男は一人勝手に納得していた。 そして、 「それじゃ、君達も水浴びしよっか」 ごく自然に子れいぱー二匹を両手で掴んだ。 どうやら親れいぱーありすの行動を事故ではなくすっきりの一環だと考えたようだ。 「ゆゆう゛う゛う゛!!?」 「やべろぐぞじじい゛い゛い゛い゛い゛!!?」 それは遠回しではない死刑宣告だ。 男の手から逃れようとするががっちりと握られた手はそれを許しはしない。 「たずべごぼお゛お゛……!!?」 親れいぱーありすが力尽きて沈んだ頃、 「やじゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 子れいぱーありすが川に望む望まないに関わらず身投げした。 ジャポンといい音が聞こえる。 そしてそのまま浮かび上がる事は二度と無かった。 「どうぢでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!? どうぢでどがいばなありずがごんなべにあばないどいべばいのぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!?」 それを見て最後の一匹となったれいぱーありすは泣き叫ぶ。 「だって君達すっきりしたいんでしょ?」 男は笑顔のままにありすに尋ねる。 男からすれば友達とプールに行った際に友達をプールに投げ込むみたいな気分で言ったのだろう。 だがれいぱーありすにとってそれは死も同然だ。 「ずっぎりはじだいげどごんなのずっぎりじゃないわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!いやだあ゛あ゛あ゛あ゛ずっぎりじだい゛い゛い゛!!! とがいはなあいをびろべだい゜い゛い゛!!!ごんなどごでじびだぶない゛い゛い゛い゛い゛!!!」 男にはもはや泣きじゃくるれいぱーありすが何言ってるのかわからなかった。 「遠慮しなくていいからね。それじゃいっくよおおおおおおお!!!」 「やあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛おぞらをどんでぶみばい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!?」 どんなものにも全力投球な男は本気でれいぱーありすを投げた。 そして他の家族と同じように子れいぱーありすは川の冷たい水の洗礼を味わった。 『ごぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!?』 前進に走る冷たさと痛み。 れいぱーありす自身は気付いていないが水に飛び込んだ時の衝撃で身体の一部分がちぎれ飛んだのだ。 『ごぼぼぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!?』 自分の状況も把握する暇なく流されていくれいぱーありす。 『だべば!!だべばだぶう゛う゛う゛う゛う゛!!?』 傷口からカスタードが川の流れに乗って勢いよく流れ出ていく。 勿論れいぱーありすも流されていく。 この先このれいぱーありすがどうなるかはわからない。 親のように岩の隙間に引っ掛かって魚に食べられるか。 先に身投げした妹のように流され、削られて跡形もなくバラバラにされるか。どうなるかわからない。 唯一つ確実なのは、 『ぼうやばあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!おうびがえ゛ぶぼお゛お゛お゛お゛お゛!!?』 生きて、川から出る事は不可能だという事だった…。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「これですっきり出来たかな?」 男はれいぱーありす達が飛び込んだ場所を見ながら呟く。 浮かんで来ないが、男はきっとそのまま泳いで何処か行ったのだろうと判断した。 嫌がる素振りをしていたような気もするが、あれは多分ありす種がよく使う「つんでれ」というものだと判断して自己完結した。 「さて、と…帰りますかね。人参もやっと処分し切れたし、今日は久し振りに人参のない晩飯が食えるぞー」 男は背筋を伸ばしてストレッチしながら嬉しそうに我が家へと帰って行ったのだった…。 END あとがき 餡サイクロペディアに自分の事が書かれている事に喜ぶと同時に「しんしゃくしゃんがよめぇなくちぇぎょめんにぇ~!!」と書かれてたので これは「…謝らなくって…いいんだよ…」と言って書かねばなるまいと新作を「銀バッジまりさの末路」そっちのけで製作。 反省はしている。しかし後悔はしていない。 ………すいません、次こそはちゃんと「銀バッジまりさの末路」完結させますんで許して下さい。 それと前回名前を記入し忘れたりする等変な展開等色々ミスをしてしまい大変申し訳ありませんでした。 それでは、今回このSSを読んで頂き誠にありがとうございました。 過去に作ったSS ふたば系ゆっくりいじめ 293 おかざりがないとゆっくりできないよ! ふたば系ゆっくりいじめ 311 きゃわいきゅっちぇぎょめんにぇ!! ふたば系ゆっくりいじめ 347 れいむはしんぐるまざーでかわいそうなんだよ!! ふたば系ゆっくりいじめ 397 大好きだよ ふたば系ゆっくりいじめ 447 おきゃあしゃんのおうちゃはゆっきゅちできりゅね! ふたば系ゆっくりいじめ 521 元銀バッジまりさの末路 上 ふたば系ゆっくりいじめ 543 元銀バッジまりさの末路 中 ふたば系ゆっくりいじめ 630 かいゆっくりじゃなくてごめんね!! 上 ふたば系ゆっくりいじめ 631 かいゆっくりじゃなくてごめんね!! 下 ふたば系ゆっくりいじめ 669 おうちのなかでかわれなくてごめんね!! ふたば系ゆっくりいじめ 677 元銀バッジまりさの末路 下 ふたば系ゆっくりいじめ 750 あまあまおいてさっさとでてってね!! ふたば系ゆっくりいじめ 803 雨の日はゆっくり遊ぼう 天然あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 無限ループつまんね -- 2015-01-25 01 37 08 ↓↓↓↓ まりさだとおもったか!? 儂じゃよ!! -- 2013-04-07 15 44 05 おにいさんバカスwwww まあ結果的に良し。 -- 2012-09-12 16 23 19 レイパーざまあwwww 鬼威産感違いしすぎwww -- 2012-07-27 13 41 48 ↓鬼威惨「まりさと思ったか!?俺だよ!!」 -- 2011-11-03 15 50 23 んほおおおおおお!!まりさがいるわあああああああ!!! -- 2010-09-27 18 57 05 ばかだけどかっこいいんだね~ わかるよ~ -- 2010-07-24 07 38 27 このにんげんさんはうらづけもないのに、おくそくでこうどうしすぎなのぜ。 -- 2010-06-22 12 04 30
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「ふたば系ゆっくりいじめ 776 ゆっくりたたき/コメントログ」 餡子やクリームが飛び散って、メンテが大変そうだ。 -- 2010-07-15 04 06 51 ぱちゅりーなんてすぐ死ぬゆっくり母体にするか? -- 2011-07-12 22 05 16 モグラ叩きよりカッパ退治の方がゆっくりには向いてるかも -- 2011-08-15 23 32 43 ゆん獄に行くんですねわかりますw -- 2014-08-01 20 51 09 ↓×4 確かにメンテ面倒そうだなww しかもお客の方も、ゆっくりを潰す度に餡子が服にまで跳んで来そうww -- 2018-01-17 05 25 32
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「ふたば系ゆっくりいじめ 942 続々ゆっくり研究/コメントログ」 楽しいなぁ -- 2010-06-18 02 34 01 こういう研究の経過も面白いなぁ -- 2010-11-21 21 15 07 観察系は結構好き。 投稿SSだから誤字脱字は気にしないけど、 三女ぱちゅりーと子ぱちゅりーは、叔母と姪の関係じゃない? 元次女まりさと四女れいむと五女ありすは調教が成功してきたw -- 2018-01-05 15 15 23
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「ふたば系ゆっくりいじめ 1166 罠/コメントログ」 最近変なネタが多いから、こういう普通の虐待がありがたく思える。 次もいい作品作ってくだしあ。 -- 2010-05-02 06 15 51 ↓同意 -- 2010-05-11 23 21 52 ↓↓同志 -- 2010-07-10 22 48 03 れみりゃ優遇はゆっくりしてるなぁ -- 2010-07-15 08 41 33 ちゃんとお礼が言えるってだけでれみりゃも可愛くなるんだな… -- 2010-07-30 14 00 15 良いね、こう言うの シンプルイズベストだね、れみりゃだけはガチで欲しい、胴無しでも良いよ!! -- 2010-07-31 02 19 23 金まりさも自業自得だなw れみりゃの食費も浮いて、野良駆除もできて、すっきりー! -- 2010-12-30 20 35 38 すげぇ面白かったですww野良ザマあwww -- 2011-05-14 21 33 23 野良とすっきりなんてなんだこの糞金……と思ってたらまさかの まさに罠だねすごい面白かった -- 2011-10-06 13 13 06 レミリャかわいいよレミリャ -- 2012-02-07 21 00 28 面白かった! -- 2012-04-02 19 15 13 題名どうりーーー期待どうりーーーー -- 2012-07-27 15 51 22 可愛くて従順なれみりゃはほしい!!ぷっでぃ~んぐとか言ってるれみりゃは虐めたい。 -- 2013-07-21 04 36 36 上から2番目、お前雑魚だから死ね 今すぐでいいよ! -- 2014-09-24 01 21 49 文豪やね -- 2015-07-05 00 12 06